考えがまとまらなければ、寝てしまえ:昼寝の効能

私は本の執筆をしていてゾーンに入ると、アイデアが次々と浮かぶ時があります。こんな時は実に生産性が高く、サクサクと書けます。

逆に頭がまったく動かず、思考が堂々巡りしていることもあります。

こんな時は、私はさっさと寝ます。

15分も寝ると、頭がリフレッシュします。

また私は朝がパフォーマンスが最も高いタイプなので、午前中に集中して執筆します。すると昼食タイムにはボーっとしてます。

そこで昼食後は、必ず15分ほど寝るようにしてます。

おかげで午前中ほどではないにしても、午後もパフォーマンスを維持できます。

こうして仮眠が知的生産性を高めることを実感しています。

創造性を重視するデザイン思考を提唱したトム・ケリーも、著書『イノベーションの達人』で、昼寝の効能をこう述べています。

「どうやら、朝こそはエネルギーと創造性がピークに達している刻限らしい。そこで、ようやく最近になってからだが、昼間には適度な仮眠をとったらどうかというアイデアが出てきた。(中略)実際、歴史上の最も多作で創造的な人びとの一部は、昼寝の愛好者だった。(中略)チャーチルは5時間の早朝業務で1日を開始し、そのあいだに充分な昼食と昼寝をはさんで、また夜の仕事と会議に取り掛かり、そのま午前2時まで働くこともしばしばだった。アルバート・アインシュタインは昼寝が「精神をリフレッシュさせ」、そのおかげで創造性が高まる、と言った。ブラームスはピアノに寄りかって昼寝をし、ダ・ヴィンチは筆を動かす合間に昼寝をした」

私も昼寝でこんな効果を実感しています。

① 眠気が消え、思考速度が戻る

眠い状態でいくら考えても、思考速度が極端に落ちているので、青果が出ません。私の感覚では5-10倍遅くなります。辛いだけです。

短時間でも眠れば、思考速度が回復します。

ただこれは思考速度が回復するだけで、創造的なアイデアが生まれることとは無関係です。

② 気づかなかったひらめきが得られることもある

私は、何か解決すべき問題(執筆するネタの落としどころとか、個別の研修受講者が抱える悩みへの対応など)があるのに、なかなか解決できない場合、夕方から夜にかけて、様々な情報を大量に読み込むようにしています。

そして徹夜で考える…なんてことは、絶対しません。さっさと寝ます。

すると翌朝、思わぬ解決策がすんなりと出てきたりします。

いくら情報を読み込み考えても気がつかなかったのに、睡眠後に、読み込んだ情報同士のつながりにふと気がつくことは、経験されている方も多いと思います。

経験的には、これは夜の睡眠のように熟睡後に起こることが多いようです。ただ短時間の昼寝でもある程度の効果はあるようです。

このように昼寝には効果があるのですが、考慮点もあります。

昼寝しすぎないことです。昼寝を1時間もしてしまうと、夜になかなか寝付けなくなります。

昼寝の最大の効果は上記①の「思考速度の回復」ですので、15〜20分ぐらいに留めるのが良いようです。

私はコロナ禍以降、自宅で執筆する作業が多いので、眠くなると、さっさと寝る環境に恵まれています。

オフィスでも同じように昼寝できる環境を作ることで、社員の知的生産性は上がります。こうしたこともあって、新しくオフィスを作る会社の中には、昼寝できる環境を用意することが増えているようです。

自分なりに工夫して、知的生産性の効率を高めていきたいものです。


編集部より:この記事はマーケティング戦略コンサルタントの永井孝尚氏のオフィシャルサイト(2026年9月15日のエントリー)より転載させていただきました。永井孝尚氏のメルマガのご登録はこちらから。

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