私はこのブログを20年近く書いているのですが、アウトプットすることによって頭の中の整理が進むと思っています。そんな中「水晶玉」を見るように「これからはこうなるかも…」などという発信も時折してきたと思います。もちろん外すことも多くありましたが、ベクトルが全く違うことはさほど多くはなかったと思います。
何故か、と自分で分析すると私が特定の専門家ではないからかもしれません。私はあくまでも不動産事業を営むビジネスマンであり、自営業者であり、海外に長く住み、かつアカデミアの世界にも時折アクセスし、読書をし続けてきたオールラウンダー型の人間です。やり取りする人も学生から政府の要人経験者まで様々で、それらの声をフラットに取り込み、そこで思考します。要人が言ったことが正しく、学生は青いなんて逆立ちしても思いません。それぞれの価値観の表現であり、特別な情報を持っている人が偉い訳でもないのです。
そんな中で最近、私の「水晶玉」が濁ってきています。要は先が読めないのです。世界は何処へ、であります。
このブログをお読みの方々に「世界は何処へ」と質問をすれば十人十色だと思います。コメントにカキコされる方の声が大きく聞こえますが、実はコメントをされない99%の方々の考えは極めて多様であるようです。そして多くの方は今、地球上で起きている様々な懸念や懸案に一過言あるはずです。だけどそのコメントの責任具合、特に他人からの受け売りの可能性も考慮すると自分の考えに自信が持てない人もいるのではないでしょうか?
今抱える地球号の問題、思いつくままに羅列すると
- 病めるアメリカ、トランプ政権の行方
- 落としどころが見つからないウクライナ戦争
- 第2幕にあるイラン戦争は大中東戦争になりうるのか?
- 石油に頼っていた我々の生活基盤を見直すことが起こりうるか?
- 温暖化に伴う地球環境の急激な変化に人間は何処まで鈍感力を維持するのか?
- ポピュリズム政権の行方
- AIが及ぼす社会倫理の変化…
書き出すときりがないのでこのぐらいに止めておきますが、私が見る今の地球号はトラブルになったりおかしな方向に物事が進んでもそれを修正しようとする力が無くなってきたという点であります。かつては政治や言論、アカデミアの世界などから強硬な意見が出てそれがきっかけで修復されたようなこともあります。そんな声も最近は上がってこないし、そもそも人々は自分の好きな情報しか取得しない時代になったのです。嫌なことは「見ない、聞かない、考えない」であります。よって主義主張が極めて一方通行で断言的、時として軽薄にすら感じるのです。
国連が機能しなくなったのは昨日今日に始まったわけではありません。今週は国連総会というお祭りもありますが、ソーシャルギャザリングの域を出なくなっています。その最大のウィークポイントは常任理事国の拒否権であります。英米仏露中の5カ国の常任理事国はどう見ても同じ方向を見ていないので重要案件が通るわけがないのです。英仏はともかく、米中露は大国意識が強すぎて覇権国家主義であります。そして時としてその3国の間で綱引きが行われ、露を取り込むことに躍起となる中国やトランプ氏の変心が見られたこともありました。
では他に地球号を正しい軌道に戻せる手段があるのでしょうか?かつて宗教はその一手段でした。アメリカの影響力の時代もありました。欧州が束になって声を上げたこともあります。いまは私の知る限り誰もいないと思います。故に様々な問題が地球上の各地で起こり、その収拾が全然つかず、国民は疲弊し、国家は人気取りに走り、表層の繕いに満足してしまうのです。つまり小物の時代とも言えます。歴史に残る人物が輩出されてないとも言えます。
となれば我々はしばらくは混とんとする世の中で過ごさざるを得ないのでしょう。どこからどんな矢が飛んでくるかわからない、そんな社会です。そして社会は情報を鵜呑みする傾向が強まるので一方方向に突っ走る可能性も警戒しなくてはいけません。つまり判断への綱引きが起きないのです。
私は日本の野党がだらしないということは日本の損失という趣旨のことを申し上げたと思います。私はバランスを重んじています。一方の方向に無抵抗で突っ走る時代、かつては戦前の日本にも見られましたが、それは深い反省となり戦後は一定の勢力のバランスが保たれていたのです。現在の日本には政治はありません。政治とは議論し、国民を含め、国があるべき方向を慎重に判断していくことですが、今は政治家による政治力学の時代となり、官僚すら放置される社会に成り下がったのです。

高市首相 自民党HPより
何処に向かう地球号、あるいは日本丸の行方とも言い換えられるかもしれません。水晶玉に再びクリスタルな透明度が戻ってくることはあるのでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年9月20日の記事より転載させていただきました。







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