「承認欲求」という人生の罠

内藤 忍

周りに認められたい、褒めてもらいたいという「承認欲求」は誰にでもあるものです。

私がこのブログを毎日更新しているのも、自分が好きで書いているというのもありますが、読者の方に価値を提供し評価されたいという「承認欲求」がモチベーションになっている面は否定しません。

FacebookのようなSNS上には承認欲求を求める人たちの投稿が溢れています。

ブログやSNSで高級時計や豪華な夕食、タワマン高層階の夜景などをSNSに投稿し「凄いですね」「羨ましいです」という反応を集める会社経営者を見かけることがあります。

あるいはレストランやイベント会場で自撮りした写真をアップして「若く見えますね」「50代とは思えません」などとコメントされるのを待っている美魔女がいたりします。

一見華やかで充実したライフスタイルに見えますが、他の人が持ってきた高級ワインの写真を我が物のように撮ったり、たまたま同席しただけの有名人と無理矢理撮影したツーショットをアップしたりしているのを見ると「痛いな」と思うことも少なくありません。

承認欲求だけをモチベーションに生きている限り、どれだけ充実した日々を周囲にアピールできたとしても満たされる日は訪れません。「他人にどう見られているか」ばかりが優先して、本当に自分がやりたいことが後回しにされてしまうからです。

本当の幸福感は、他人からの賞賛では無く自分自身の納得感から生まれます。他人がどう評価しようと、自分自身が自分の人生や選択に満足し、日々の生活を心地よく感じられているかどうかがすべてです。

承認欲求のために本当に自分がやりたいことを犠牲にしてしまう。

私自身も自分が好きなことをいつもやっているつもりですが、無意識に承認欲求を満たすことを優先する自分に気がつく時があります。

他者から認められたいという欲求は限りのない麻薬のようなものです。一旦その沼に入ってしまうと抜けられなくなってしまうのです。

「承認欲求」という人生の罠に陥らないように気をつけなければいけません。

AaronAmat/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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