国家とは何か?

2011年01月02日 23:20

アゴラへの投稿を始めて以来、喉の奥に刺さった小骨のように、私の中でずっと引っかかっているものがありました。中国の国家体制がどうであるかとか、領土問題がどうであるとかを議論する時に、いつも出てくる「国家」とは何かという疑問です。国家があるから領土問題が生まれ、国家があるから戦争が起こります。いったい国家とは何なのでしょうか。


これまでアゴラに投稿した記事のコメント欄では、多くの方が、日本が中国に領土侵略される事を危惧しているようです。シーレーン防衛の為に、尖閣諸島を死守せよという人もいました。そのような意見を持っている方が、日本という「国家」をどのように定義しているのか、大変興味があります。

wikiを調べると「国家という用語は古来特定の政治集団を表す用語として使用されてきたものであり、その語源は複雑である」とありますが、民主主義以前の時代、国家といえば王様・皇帝といった独裁的な権力を持つ統治者が実行支配した領土と領民を包括したものと考えればよいのではないかと考えます。歴史的な代表例はローマ帝国や始皇帝の秦。現代で言えば北朝鮮と言えるでしょうか。

ところが人民主権国家の出現によって、頭が混乱してきました。主権者=国民とした場合、対外的な利害判断も含めて、国民の利益が最優先であるべきです。ところが実際に主権を行使するのは政府(あるいは最高権力者)です。最高権力者や政府を構成する議員は主権者による選挙で選ばれますが、一旦選ばれた後は、次の政権になるまで、主権者の意思とは無関係に主権を行使できます。(たとえば今の民主党政府とか...)

その為に政府や最高権力者は、しばしば「国家の利益」と言いつつ、国民(主権者)を強制的に兵士に仕立てて戦場へ送り、戦争の犠牲にしてきました。そのような歴史の現実を見ながら再び問いますが、主権者を犠牲にして得られる国家の利益とはいったい何でしょうか。無人の領土の為に、主権者が犠牲になるリスクを負う事は、正しいと言えるのでしょうか。

戦争が大多数の有権者にとって利益となる例が一つだけあるとすれば、インデペンデンス・デイに出てくるような宇宙人が地球侵略してくるような場合です。逃げる事も出来ず、無抵抗でもミンチにされるなら、戦って家族を守る事は合理的です。それ以外に、大多数の有権者にとって戦争が正当化される例があれば、どなたか教えてください。

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