小池さんのシナリオを狂わせたのは、あの発言…

希望の党政策パンフレットより:編集部

結局は自公の結束の強化を促し、安倍内閣の延命に手を貸しただけに終わりそうだ、というのが大方の識者の見解のようである。

自民党安倍内閣のリセットになるのではないか、と多少期待していたのだが、リセットされたのは民進党で、自民党は反って新陳代謝と若返りが進んだ、ということになりかねない。

小池さんの神通力なりマジックが、現時点では何だか功を奏していないようである。
小池さんなり前原氏の仕掛けがちょっと早過ぎたか、中途半端だったということになりそうである。

如何にも小池さんが下手を打ったような印象になっている。
極めて正論、極めて当たり前のことだったのだが、小池さんの不用意な発言が予想外に大きな失着となって響いてきたようである。

若狭さんや細野さんは差し置いて小池さんが自らすべてを仕切ろうとしたところに無理があったのだろう。小池さんのあの排除発言で、折角小池さんたちが周到に描いていたはずのシナリオが大きく狂ってしまった。

若狭さんや細野さんに任せておくと何も先に進まないとまどろしくなったのだろうが、排除発言や選別作業は若狭さんと細野さんの二人に任せておけばよかった。

すべてを自分一人でやろうとしても無理である。

希望の党が世間の当初の期待ほどには成果を挙げられないとしたら、その責任はすべて小池さんにある。

千慮の一失と言うべきだろう。
まあ、後悔先に立たず。

思わしくない結果が出たとしても、すべてを受け容れるしかない。

それでも、小池さんの功績は大きい。

自民党や公明党に手を突っ込むことは出来なかったようだが、民進党を解体に追い込むことは出来た。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年10月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。