エリザベス女王と鳩山由紀夫が租税回避で窮地

2017年11月06日 14:00

鳩山氏ツイッター、英王室公式サイトより:編集部

バミューダ諸島などに拠点を置く法律事務所「アップルビー(Appleby)」から流出したものなど1340万の文書からなるパラダイス文書は、南ドイツ新聞が入手し、2015年の「パナマ文書」公開でも活躍した国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)と提携するメディア各社が分析にあたっていたが、エリザベス女王の個人資産から約1000万ポンド(約15億円)がオフショアのタックスヘイブンのファンドに投資されていたことが判明した。

違法性はないようだが、イギリスでは大騒ぎで、
“君主制をゆるがす問題に発展するかもしれない”
とされるが、再投資先には貧困層を搾取しているとして物議を醸した英企業も含まれていた。

女王の個人資産は、日本の中世の荘園群と同じように、いくつかの領地ごとに管理されていて、そのひとつがランカスター公領だ。その管理人が、ケイマン諸島やバミューダ諸島の複数のファンドに投資されていたという。

ファンドが再投資していた先には、評判の悪いブラック企業もあるようだ。女王は課税特権をもつなどしており、王室への信頼に深い傷をつけること間違いない。

一方、日本ではなんと鳩山由紀夫元首相が政界を引退した次の年である2013年にバミューダに登記があって香港が拠点の石油・ガス会社「ホイフーエナジー」の名誉会長に就任し、報酬を受け取っていたことが判明した。

鳩山氏は、名前だけでも連ねてほしいと言われたが実質は何の意味もなく、鳩山の名前で信頼を得たいと思っただけだとかわけのわからん説明。副会長にジョージ・W・ブッシュ元大統領の弟ニール・ブッシュ氏がいるそうだが、香港だから中国がらみのきな臭さ一杯。

大富豪のくせにこんなせこい錬金術を駆使して、中国に遠隔操作されて南京虐殺だ慰安婦だと騒いでいたのかとか言うことなら、なるほどということだが、そんなことはないと信じたい。

しかし、大富豪の貴公子にして首相までつとめてなんたる倫理観。エリザベス女王は自分では知らなかったから監督不行届だけだが、鳩山氏は自分ひとりで動いて「おいしい話」にありついていたのだから罪は重い。

ドイツではロシアのガスプロムの関連会社に雇われてプーチンのエージェント化し、韓国人の愛人のためにナチスと日本軍を一緒にするシュレーダーというどうしようもない元首相がいるが、あっちは正々堂々と隠していなかっただけベターかもしれない。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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