メダルプロジェクトが「五里霧中」。組織委員会への直接質疑が必要

2018年07月14日 11:30

写真AC:編集部

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都議会は閉会中になりますが、昨日はオリパラ特別委員会が行われました。

聖歌リレーに関する決定事項と、その他の重要事業に関する進捗状況が報告され、それに対する質疑。私からも開閉会式やアクセシビリティ・ガイドライン、みんなのメダルプロジェクト(二度目)について質問を行いました。

目標設定なしで「見切り発車」のメダルプロジェクト、やはり苦境に

とりわけリサイクル家電の回収状況について懸念を示す報道が相次いだ「みんなのメダルプロジェクト」については、私以外にも二人の委員が質問テーマとして取り上げ、その進捗状況を早期に公表すべきなどの指摘が相次ぎました。

3月末に回収終了となるにもかかわらず、本プロジェクトを主催する五輪組織委員会はいまだに各種の家電から

「金属を精錬中」
「各家電によって含有量が異なるため、全体状況は不明」

と主張しており、現時点の到達点はおろかリサイクル率100%を達成できる青写真がまったく見えないのが現状です。

小池知事知事は先般の記者会見で、東京都としても回収スポットの増設やさらなる企業への協力呼びかけを実施すると表明しました。

しかしながら、「今どこにいるのか、どういう状況なのか」というのがわからないまま施策を打っているので、それが問題解決に適切なアプローチなのか、闇雲に棍棒を振り回している非効率的な努力なのかを判断できません。

また他の委員からは、リサイクル家電の回収状況については東京都は「(スマホの)台数」で計算・公表しているのに対して、他の協力自治体は「重量(◯◯トン単位)」でそれを行っており、こうした状態もわかりづらさに拍車をかけているとの意見がありました。

これもまったくその通りで、この点からも本プロジェクトも迷走具合が伺える状態になってしまっています。

上記の問題も含めて今日の一連の質疑を聞いていて、やはり五輪組織委員会の担当者に直接質疑を行う機会が欲しいと切に感じましたし、また最後の意見表明でもその旨を述べさせていただきました。

東京都が主体的にやっている事業については良いのですが、結局メダルプロジェクトのように五輪組織委員会の事業になると質疑を行っても

「~と聞いている」
「都としても◯◯と要望していく」

という間接的なやり取りになってしまうので、情報量も圧倒的に少なく、要領を得ません。

例えばこのメダルプロジェクトに関して言えば、回収後の舞台裏でさらに深刻な事態が起こっているとの話もあるのですが、各家電メーカーや金属精錬事業者等との折衝状況については、五輪組織委員会に直接聞くほかない状況になっています。

改選前の前期には、五輪組織委員会の担当者を本特別委員会に招致することを主張していた都議もおり、議会構成が変われば実現するのではないかと期待されていたものの、現在のところ残念ながらそうした変化は起こっていません。

せっかくの特別委員会ですから、単に事業の事後報告と確認ではなく、リアルタイムで疑問点を問いただし、建設的な提案ができる場にすることが必要ではないでしょうか。

メダルプロジェクトについては引き続き進捗状況を厳しく注視して意見していくとともに、五輪組織委員会との直接対話を求めていくものです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年7月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

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音喜多 駿
東京都議会議員(北区選出)

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