夏のコミケ演説参戦!表現の自由とLGBT政策には密接な関係がある

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

真夏だ!お盆だ!コミケの季節だ!!

ということで、年2回の恒例行事であるコミケ会場前(国際展示場駅前)における、山田太郎・前参議院議員との演説会に参加してきました。

山田さんがこの演説会を行うようになったのは5年前。私は2年目から参加しているのもう4年が経ったことになりますね。

●参考:ブロガー議員が冬のコミケに参戦して、表現の自由を訴えてみた(2014年12月30日)

まずは今回は、東京五輪前後にビッグサイトが使えなくなる「ビッグサイト問題」の進捗状況をご報告。

●過去記事:ビッグサイト問題は、コミケだけ2020年GWに開催できれば解決なのか?

ビッグサイトにおける全体的な「展示場不足問題」から、コミケ開催を単独で切り離すという小池知事による「奇策」で、ますます抜本的解決が難しくなってしまった本件ですが…。

青海の仮説会場建設の進展も含めて、引き続き注視と政策提言を続けていきたいと思います。

そして山田さんから

コミケ・表現の自由とLGBTは切っても切り離せないと思うんだけど、そちらはどう?」

と話を振られ、確かにそうだなとハッとさせられました。

コミケで取り扱われたり、人気を博す作品の多くのテーマが「ボーイズラブ」など、ある種のLGBTを取り巻くテーマに基づいています。

そしてそれらのテーマが「不健全だ!」と目の敵にされることが、これまでは決して少なくありませんでした。

男女の「エロ」であれば問題ないのに、内容が同じでもボーイズラブだと顔をしかめられるのであれば、ここにはある種の偏見や差別が横たわっています。

現在東京都では、次回の都議会定例会にて都道府県初となる「LGBT条例」を審議すべく準備中です。

こうした条例が制定され、LGBTへの理解が進む・あるいは差別が明確に禁じられれば、これらの作品の取り扱われ方にも一石が投じられるのではないでしょうか。

●小池知事の前向きな「変節」。東京都が都道府県初となる「LGBT条例」制定へ
●「LGBT差別はない」と言い切る自民党代議士、条例制定に後ろ向きな自民党都議らの現状認識は残念

このいわゆるLGBT条例はすでに自民党が反対(慎重姿勢)を明言しており、またLGBTへの「理解啓発」で終わるのか、「差別禁止」にまで踏み込むのか正念場を迎えているところです。

ぜひ「表現の自由」に関心のある皆さまは、このLGBT政策も「姉妹テーマ」として気にかけていただき、身近な政治家に前向きな条例制定を働きかけていただけると幸いです。

コミケは本日12日まで開催中!行かれた際は、ぜひ山田太郎さんの演説に耳を傾けて見てくださいね。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年8月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。