今年のバズワード、アメリカ人の新年の抱負をチェック

2019年12月29日 06:00

令和元年が、終わろうとしています。

(カバー写真:Dimitri Rodriguez/Flickr)

今年を象徴する漢字は、やっぱり「令」でしたね。皆様は、どんな漢字を思いつかれたでしょうか?筆者にとっては「変」でした。変態ではなく、変化、変容という言葉がピッタリくる年だったように感じております。

アメリカ人にとって今年を一文字で表す習慣はありませんが、バズワードというものはございます。英国の会社ながら英語辞書のマクシミリアンによれば、2019年はこんな言葉が紹介されておりました。

youth-speak ⇒ 若者言葉の総称で、例えば「stan」は熱狂的なファン(弊職の想像では、エミネムのヒット曲”Stan”が由来か)、「ship」は船ではなく「relationship」の略称で、実際そうではなくても友達から恋人に発展してほしい関係性を指す。その他「bare」はたくさん、「salty」はangryと同義語など。

Voldemorting ⇒ 映画「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートに由来。言ってはいけない固有名詞を指す。

begpacker ⇒ エマージング国で旅をしながら物乞いする先進国からのバッグパッカー

plogging ⇒ Jogging + Pickingの造語、ジョギングしながらごみ拾いする行動

STEAM ⇒ Science、Technology、Engineering、Art、Math略

upsum ⇒ 最も重要なポイント、サマリーの意味

cakeism ⇒ BREXITのように、自身は恩恵を享受できると判断する一方で、他者が迷惑をこうむる事案、考え方

Marleying ⇒ クリスマス前に元カレ、元カノに連絡すること、語源は名著「クリスマス・キャロル」の登場人物、ジェイコブ・マーレーより

ちなみに、日本でも「ヴォルダモート」が一部で浸透しているようですね。

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(出所:Sisterazzi/Flickr)

バズワードはさておき、アメリカ人が掲げる2020年の抱負をご紹介していきましょう。オファーズ・ドットコムによれば、「2020年版:新年の抱負」の栄えあるトップはやっぱり「ダイエット・運動」36%でした。ところが「ダイエット・運動」は、2018年版の41%、2019年版の38%から低下し続けています。肥満率の上昇と、対照的でした。これもひとえに、ありのままの自分を受け止めるムーブメントと、多様性を認める服飾メーカーの影響でしょうか?

2位は昨年と同じく「貯蓄」で、27%でした。日本人では2000万円問題が話題になりましたが、米国ではこんな数字が飛び出すだけに、引退後の生活を意識するアメリカ人の存在を感じさせます。ただし、こちらも2019年版の37%から急低下したのは、貯蓄率が高水準で推移するように、ある程度貯蓄できるアメリカ人が増え借金体質が改善されている証左かもしれません。

気になる「新年の抱負」、2020年版と2019年版との比較は以下の通り。

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(作成:My Big Apple NY)

50州別で「2019年版:新年の抱負を」みると、「ダイエット・運動」を挙げたのは25州で前回と変わらず、過去最多でした。肥満率が最も高い州だけでなく、意識が高いためか肥満率が低い州も複数ランクインしています。

2020r-o

(作成:My Big Apple NY)

「貯蓄」が新年の抱負ナンバーワンだった州は13を数え、前回の18州を下回りましたアイオワ州を始めウィスコンシン州、ペンシルベニア州のラストベルトのほか、フロリダ州と2016年のトランプ氏選出に貢献した6州のうち4州が並びます。ちなみに、2019年4~6月期での所得の伸びは全米で前期比年率3.8%増だったところ、アイオワ州は同10.6%増(全米3位)、ウィスコンシン州は同4.0%増(18位)、ペンシルベニア州は同3.3%増(同38位)、フロリダ州は3.5%増(同30位)でした。

新年の抱負トップに「旅行」を掲げた州はニューヨーク州を始めオハイオ州、モンタナ州、サウスダコタ州の4州。こちらも、前回の7州以下となっています。他州と違って独自路線を進んだのは3州で、アラスカ州は「友達作り」が1位(前回はカジノの街ラスベガスを有するネバダ州のみ)、デラウェア州は「新しい仕事」がトップにランクインしています。とはいえ、デラウェア州が景気減速に直面したわけでもなく、4~6月期の成長率は前期比年率1.8%増と全米14位でしたし、所得の伸びも同3.7%増と全米の3.8%増とそん色はありませんでしたから、生活の向上を狙った抱負ではないかと推察します。

どこより興味深い回答ナンバーワンは、バーモント州で「恋愛」。前回、どこの州でも1位に輝くことがなかった項目が飛び出しました。生活が安定してくれば、パートナー探しが重要になるということでしょうか。バーモント州の4~6月期成長率は37位で前期比絵年率1.3%増ながら所得は同3.2%増ですから、余裕がないわけでもない?

さてさて、今年も大変お世話になりました(この後、米国経済指標をおさらいするかもですが)。2020年は米大統領選をはじめ引き続き米国の政治、経済、社会、文化を中心に切り込んでいきますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します!皆様にとって、良いお年になりますように。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2019年12月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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