書評:『日本の新時代ビジョン「せめぎあいの時代」を生き抜く楕円型社会へ』

2020年12月17日 06:00

「やられた!」というのが率直な感想。

コロナ禍における緊急事態宣言下、出版を見据えて、ポストコロナの在るべき社会について有志で議論を重ねていたのですが、

日本の新時代ビジョン「せめぎあいの時代」を生き抜く楕円型社会へ』は、まさに僕がやりたったことをうまく形にされていました。

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御立尚資さんの「アムンセンとスコットの南極点到達」の話も、

戸部良一さんの「日本軍におけるパラダイムやなぜそのパラダイムを変えることができなかったのか」という話も、

片山杜秀さんの「国家を守る保険制度」の話も、

椿昇さんの「日本のアートは官公庁以上に既得権が強い」という指摘も、

どれもが興味深い。

第一人者との対話を通じて、更に確度・角度が深まります。

全体を通じて強く訴えるのは、「既存の制度の下であっても、新たな具体の動きを実現できる人たちがいる」ということ。まるで楕円ができていくかのように真ん中ではなく、そこから少し離れたところ、周縁において具体的な変化が起きているといいます。

大平正芳総理が半世紀前に、「楕円型思考」、すなわち2つの緊張関係を重視していたことも思い出しました。 この本も、時代を超えて普遍的な本になりそうです。


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2020年12月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。

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