朝日新聞「大誤報」を検証する ~ 原稿を募集します

アゴラ編集部

朝日新聞が、自身が展開してきた「従軍慰安婦記事」の検証と反省、訂正を始めました。なぜ今頃、と非難囂々です。1982年に最初にこの「大誤報」を出してから、実に32年ぶりの訂正記事。今回の決断は立派ですが、いかにも遅すぎでしょう。

「従軍慰安婦記事」について言えば、まさに「世紀の大誤報」であり「捏造記事」だったわけで、大いに「国益を損ねた」朝日新聞の信用失墜ぶりは目をおおうばかりです。今後は、見苦しい言い訳はやめ、なぜそういう誤りがおかされ、どうして訂正しないまま30年以上もたったのかを検証し、この「大誤報」が日韓関係にどれだけ大きな悪影響を与え、日本の「国益」を損ねたか、真摯に反省してほしいものです。


ただ、朝日新聞について言えば、戦前は軍部におもねり、好戦的な大衆に迎合して「一億総特攻」を煽り、結果的に日本を大戦争へ引っ張っていった元凶の一つなのは間違いありません。さらに、戦前戦中の反省が戦後の朝日新聞にあったかどうか、大いに疑問であり、きちんとした総括なく、なし崩し的に戦後日本を代表するマスメディアとして君臨し続けてきました。

とりわけ、このところ各方面から強く批判されているのが「原発報道」の事実誤認の多さです。戦前戦中のトラウマがあるのか、基本的に「なんでも反対」の「反体制」的スタンスをとり続けてきました。また、福島第一の原発事故以前から「反原発」の立場から原子力政策を批判し、連載記事「プロメテウスの罠」を始め、むやみに放射能の危険性を大げさに煽り国民の不安に陥れ、不確かな論証から「反原発派」の尻馬に乗る報道を繰り返してきたのも事実です。

朝日新聞が犯した「従軍慰安婦記事」の捏造と「大誤報」の問題は無視できませんが、アゴラでは特に「朝日新聞の原発報道」に焦点を当て、その欺まん性と過誤、意図的な事実誤認、理論誘導などを糾弾する原稿を募集したいと思います。アゴラ投稿メンバー以外は「投稿ページ」からお送りください。では、皆さまの原稿をお待ちしています。