こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
議会も終わり、新作の政策レポートが完成したので、昨日は田端駅北口にて街頭活動を行いました。
寒くもなく、暑くもなく、駅に立つには最高のシーズン到来ですね^^
たくさんの方にお声がけいただき、誠にありがとうございます。
しばらくは新作レポート配布のため、北区内の各駅に出没します。見かけたら、ぜひお気軽にお声がけくださいませ。
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さて、昨日はそんな街頭活動の最中に「そこの公衆トイレの中にバッグが落ちてましたよ」と連絡をいただき、遺失物を取得したので久しぶり(ウン年振り⁈)に交番へと落とし物を届けにいきました。
街頭活動中に落し物を預けられて、交番なう。この中にいると、なぜか悪いことをした気分になる…。
それにしても、落し物を届けると遺失物取得届けが完成するまでずっと待たされるシステムは、もう少しなんとかならないものだろうか。なるべく詳細な生情報で書類を作りたいのはわかるけど。。— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年4月19日
そこで色々と気づいたことがあったので、本日はその話題をば。
交番に入ると、若い警察官の方がおもむろにパソコンを開いて取得した場所・日時などを聞き取りながら何かを打ち込んでいきます。
実は私が都議会議員になった当初、東京都内の交番にはパソコンが一切配置されていませんでした。
過去記事:神奈川県にはあって、東京都の交番にないものって?? (2014年3月)
これを私が初めて都議会の中で指摘し、調査・検討のための費用がついて導入が進んだという経緯もあり、これには改めて感慨もひとしおです。
それに伴い、遺失物に関する書類もパソコン作成になったのかー!と思いきや、パソコンを打ち込みながら結局、旧来の紙の書類も作成している…。
これ、けっこう時間がかかるんですよね。
こちらからお伝えする情報は、
・取得した日時と場所
・自分の氏名連絡先
・持ち主が現れた場合、御礼や連絡を希望するか否か
くらいであって、ものの1分で済むことなのですが、結局書類の完成を待たなければいけないので今回もやっぱりトータルで20分程度かかりました。
で、こうした「控え(取得物件預かり書)」をいただいて、手続きは終了です。
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先日、走り抜けていくバイクから道路上に手提げバッグが落ちたので拾いあげたんですけど、チラッと中を見たらスマホが入ってて。交番に届けようとしたら同行者から止められました。そんな時間ないからって。そっと街路樹の下に置いてきてしまいました😰ごめんなさい。たしかに時間かかり過ぎます
— くりむBB (@creamyuki531) 2018年4月19日
そうなんですよ、「届けたら時間がかかるから」って見て見ぬふりをしてしまう人は沢山いらっしゃると思います。取得した場所・時間・氏名連絡先だけ伝えたら、あとはメールのやり取りなどで遺失物取得届の「控え」が届くような仕組みが構築できればと思うのですが…。 https://t.co/jMo23R3Tdt
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年4月19日
こんな具合なので、残念ながら「交番に届けに行くの面倒くさい」と思ってしまう人が多発してしまうわけですよね。
その後、登庁して警視庁の担当者に「このシステム、もっと簡略化できないものなのですか?」と聞いてみたところ、
・取得物の内容は一緒に確認して(財布の中身など)、間違いのないようにしたい
・取得物の権利放棄に対する署名が必要なので、書類完成まで居てもらいたい
などの事情があるようです。
確かに、後に持ち主が現れた時のトラブルを防ぎたい・防ぐためのシステムなのだということは理解できます。
ただもうこれだけIT化が進んだ21世紀ですから、
・書類の作成はPCに一本化して簡略化する
・届け出人とは書類の完成後に電子署名などをもらってやり取りする
などの仕組みを構築することは物理的に可能なはずです。
どうしても警察を含む行政機構は「失敗・トラブルを防ぐことが第一」「前例踏襲」という傾向が強く、時代に合わせて利用者の利便性を高めていくという方向性になりづらいように思えます。
この取得物に関する書類手続きのフローは、おそらく何十年も前からほとんど変わっていないはずです。
本件は他の道府県の事例なども調べ、簡略化に向けた方策がないか私の方でも引き続き検証し、PC導入のように議会を通じてまた政策提言をしていきたいと考えています。
※警察は「都道府県」マター
皆さまのお住まいの自治体で、何か取得物を届ける際に画期的な手続きをしている例があれば、ぜひ教えてくださいませ。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年4月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。