小池知事側近天下りを問う~野田数氏の委員会出席要求

上田 令子

統一地方選挙の直前、4月12日に開催された東京水道サービス株式会社(TSS)の臨時株主総会において、野田数氏が取締役に選任、同日に開催された同社の取締役会において、令和元年5月1日付で野田数氏が代表取締役社長に就任することが決議されていました。 (詳細こちら)

官邸サイト、野田氏旧公式サイト:編集部

知事の側近人事について、私の問題意識として以下で指摘をさせて頂いております。

今度は都外郭団体へ天下り!?~止まらぬ小池知事の野田数氏重用~

また追って、都民からも住民監査請求も出されております。

野田数元特別秘書2年勤務で退職金190万円也!~全額返金の監査請求提出される~

側近人事というファクターからも問題意識はありますが、それとは別途に、課題山積のTSSにおいて、新社長において、特別監察を受けたことにつきどう対処し再発防止をしていくのか、また今後の経営体制など中長期的な方向性、指針の詳細を直接確認をすべきと考えました。

そこで、私が所属し理事を務めます公営企業委員会にて野田数氏を招へいすることにつき、以下の通り、公営企業委員長に要望書を提出を致しましたことをご報告申し上げます。

【東京水道サービス株式会社代表取締役社長 野田数氏を招へいし、東京の水道改革について説明を求める要望】

都議会公営企業委員会
委員長 川松真一朗 殿

都議会自由を守る会 代表上田令子

平成31年3月末で退職した、小池知事の政策特別秘書であった野田数氏を知事は水道局の政策連携団体 東京水道サービス株式会社(以下、TSS)の社長に推薦しました。

その後、4月12日の株主総会を経て、取締役会において、代表取締役社長に推挙され、野田氏は、5月1日に社長に就任することになっています。

現在、TSSは、東京都の特別監察を受け、交際費ん緒不適切使用、検査の改ざんなどが発覚し、その経営の不適正運営は、都民の期待を裏切る重大な問題であり、早急に信用回復にあたらなければならない状況下にあると同時に、今年度中のPUCとの合併も予定されています。

小池知事は、記者会見で、野田氏の推薦については、「適材適所であり、東京水道の改革、内部統制やコンプライアンス向上への対応及びPUCとの合併の2つの局面を突破するのにふさわしい人物。」と述べています。

世界に誇る安全な水道を1,300万都民の基幹的ライフラインとして供給して迅速な対応が求められるTSSの代表取締役社長は、水道事業の指揮命令系統のトップとしての使命を遂げ、東京の水道事業の舵取り役という重責を担わなければなりません。

そこで、野田数代表取締役社長を公営企業委員会として招へいし、今後のTSSの経営改革、PUCとの合併など、新しい東京水道の進む方向性について説明を求めることについて、下記の通り要望します。

1 野田数TSS代表取締役社長を招へいし、説明を求めることについて、早急に理事会協議を求めます。

5月中に理事会ではかられる見通しです。

随時報告させていただきます

お姐総括!

選挙のどさくさの中の小池知事側近人事ですが、こういうことをネチネチできるのが地方議会。

うえだかつてない議会活動さらに続けますよ!!

上田 令子   東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表

東京都議会議員(江戸川区選出) 白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選(44名中6位)。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。公式サイト