コロナ騒ぎが収まり、以前のような人間らしい暮らしを取戻すには、スウェーデンのように「高齢者や基礎疾患のある人が風邪を拗らせると命を落とすかもしれない世界を受け入れる」か一般的に考えられるように「ワクチンや既存薬・新薬を活用した標準治療法が確立する」かだと思っていました。しかしもう一つ方法があるのではと思いつきました。
まず以下のグラフは、スウェーデンの年間死者推移を、2020年、2019年、2015-2019年平均推移と、新型コロナの死者推移をプロットしたものです。
最悪期は、国内死者数が 4割増という被害を生みましたが、それでも峠は越したように見えます。スウェーデンでの100万人あたりの死者は300人を超え、世界でも 6番目に悪い方ですが、逆にいうとロックダウンして経済をボロボロにしたのに、ロックダウンしてないスウェーデンより死者が多い国が 5ヶ国もあるということなのです。
スウェーデン在住の久山葉子氏の記事によると、
世界では今「スウェーデンは国民を使って実験をしている」なんていう不穏な見方もされているようですが、住んでいるわたしたち自身は一時に比べるとかなり不安が解消され、気持ちも落ち着いています。大手朝刊紙DNとIpsosが共同で行った 四月半ばの世論調査によれば、今回のコロナ政策の立役者である「国家主席疫学者のアンデシュ・テグネルの能力を信頼している」と答えた人が69%、「信頼できないとした人」はわずか11%でした。
とのことで、政策は国民に支持されているといってよいでしょう。
社会的距離を取ることは推奨されていますが、自営業者を営業停止にするような自粛は要請されておらず、スウェーデン人は可能な範囲で普段通りの人間らしい生活を満喫しているそうです(ただし、田舎には、医療資源に乏しいから、旅行には行かないようになど、要請はある程度あるそうです)。
スウェーデンが新型コロナを受入れたように、世界中の人々が受入れれば、次の感染の波が来るであろう今秋にはコロナ騒ぎは収束するでしょう。しかしこれは、スウェーデン方式は他の国では採用されなかったという現実から、おそらく無理なのでしょう。
次に、新型コロナ特化した「ワクチンや既存薬・新薬を活用した標準治療法が確立する」のも 1年後はともかく、今秋というのは間に合わないでしょう。
しかしそれ以外の方法を思いつきました。「病も氣から」といいます。
今からでも、ワクチンとして東京株 BCG は効く可能性が高いと政府が公表してしまいましょう。特化したワクチンがある程度形になるのなら併用でも構いません。アビガンを標準治療薬として承認するのもよいでしょう。(もちろん特化ワクチンやアビガンの実際の使用は厳格な基準が必要)
新型コロナが怖い方々は「インフルにはワクチンも治療薬もある」と真面目に言うのです。その方々には、インフルのワクチンや治療薬の効果が限定的だとの数値データを示すより、「新型コロナにもワクチンと治療薬あるよ」と何より「安心を与える」ことが重要だと思うのです。ぶっちゃけ、ワクチンや薬の効果が限定的なのは、いつものことです。最悪でもスウェーデンより悪い状態にはなったりしません。
そんな仮説を政府が発表するなんてと思われるかもしれませんが、42万人死ぬとか(これは政府発表では無いですが、世間一般ではそう認識されているのでは)、2週間後には東京都の感染者 1万人、1ヶ月後には 8万人とか完全に外した仮説を発表してましたよね? もちろんこれらの仮説は、外しても「よかったね」で済まさられるものであるという違いはあります。しかし仮説は仮説。
幸いにして、BCG 仮説を支持する権威ある方の発言や論文が出てきました。今がチャンスです。
皆が、安心して以前の人間らしい生活を取戻すために、政府の英断を期待します。
日本が世界に BCG 提供するから、打って、東京オリンピックに来てね!ということも夢では無いかもしれません。
追記 2020/06/07
BCG が効果的という話に関してはあくまで結核蔓延地域と乳幼児への接種を最優先することを前提としてと付け加えさせて下さい。
BCG「コロナに有効?」仮説で大人の接種希望急増 乳児へ供給に影響も (西日本新聞 2020/4/8) によると、
日本ビーシージー製造の担当者は「新型コロナ予防で接種を希望する成人が受診しているとの情報がある。この状態が続くと、乳幼児への供給に影響を及ぼす」としており、医薬品卸への出荷量を例年並みに抑えるよう調整し始めた。
と既に問題になっていたようです。
日本ワクチン学会から 4月3日に見解も出ていました。
軽率な提言であったと、お詫びして訂正致します。
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藤川 賢治 東京都在住パワーリフター、本職はネットワーク系の研究者・技術者