総裁選、どうやら流れは決まったようだ

うん、どう転んでもマイナスにはならないな

石破さんは、どうやら自分では総裁選に出馬しないで河野太郎氏を推すようだが、それで結構だろう。

自民党サイト、高市氏、河野氏各サイトより

今回の自民党総裁選は、名乗りを上げる人にも名乗りを上げない人にとっても決してマイナスにはならない選挙である。

近年稀に見る綺麗な選挙、殆どの人にしこりを残さないいい選挙になりそうだ。

派閥が前面に出るのは岸田派くらいのもので、他の派閥はそれぞれの議員が自分の判断で自由に投票する相手を選ぶことが出来るようだから、結局は現時点における自民党の良識がどのあたりにあるかを示す絶好の機会になりそうだ。

どういう結果になっても、自民党の結束は乱れないだろう。

権力闘争が激しい集団では、権力の奪取に成功した人たちが反対派の人たちを徹底的に潰そうとしたり、時にはその集団から排除しようとしたりするものだが、現在の自民党にはそういう懸念がまったくないところがいい。

本当のノーサイドが実現するかも知れない。

この度の自民党総裁選は、間違いなく自民党の活性化に貢献している。

最後の最後は二階さんの動きで決まるのかも知れないが、誰にとってもマイナスにならないのが今回の自民党総裁選のいいところだろう。

自民党の中堅・若手国会議員の動きが最後の決め手。どうやら流れは決まったようだ

私が見ている範囲では、河野太郎氏を支持する中堅・若手国会議員が日を追うごとに増えているように映る。

懸命に努力されている岸田さんやその陣営の方々には少々気の毒なような気もするが、総裁選では最終的には河野太郎氏が勝利するだろうと思っている。

二階さんも最終的には河野太郎氏を支持するのだろうと思っている。

安倍さんは細田派の面々を自分の思う方向に持って行きたかっただろうが、細田派はもはやかつてのような一枚岩ではなくなっているようだ。

安倍さんの一存で動くような派閥では既にない、ということが、一連の出来事でいよいよ露になってきた。

安倍さんも、これからはもう無理はしないことである。

最高顧問くらいのポジションで、大所高所からの発言をされるくらいが丁度よさそうだ。

今回の総裁選を第一線で戦う猛者が何人も細田派の中に生まれるだろうから、うっかりしたことを言うと手痛い反撃を受けることになりそうだ。

かつての安倍チルドレンは、総裁選と衆議院選挙が終わると、それぞれに戦士、闘士に変貌している可能性が高い。

時代が急速に変わりつつある、ということを知っておかれた方がいい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年9月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。