9日の電波監理審議会の決定に従い、14日に総務省は携帯電話向け900MHz帯の割り当て申請の受け付けを開始すると発表しました。900MHzの割り当てを希望する携帯電話事業者が2012年1月27日までに申請書を提出して、2月には割り当て先が決まる見通しのようです。わずか半月程度で政策仕分けでの「900MHzで周波数オークションすべき」という提言が完全に反故にされました。
しかし蓮舫大臣は6日の記者会見では、まだ900MHzの周波数オークションについて実現の余地があると発言しています。一方でこの会見の内容を読んだ限り、蓮舫大臣は川端総務大臣と周波数オークションについて話し合ったりなどの、実現に向けた行動を何も起こしていないようです。
電波利権のような強固な既得権に対して、何の法的拘束力もない政策仕分けの提言だけで物事が前に進む訳がありません。川端総務大臣はこの件に関しての国会答弁や記者会見での発言を聞いていると、典型的なお飾り大臣というか官僚のマリオネットのようで、何かを変えようという情熱は全く感じられず、とにかく現状維持しか頭にないように見えます。
ここは政策仕分けの責任者として、少なくとも川端総務大臣を説得する義務があると思います。もし川端総務大臣が説得に応じない場合は、野田総理に「川端大臣は政策仕分けをないがしろにして改革をやる気がなく大臣として不適なので、更迭して下さい。」とお願いして、野田総理に川端総務大臣の更迭を拒否されたら、自ら大臣を辞するべきではないでしょうか?そこまでやって初めて「政策仕分けの提言を実現させようとしている」と言えるのではないでしょうか。
政策仕分けの他の提言についても同様ですが、900MHzで周波数オークションできるかどうかの問題は、このまま総務省の方針通り2月に割り当てが決定してしまえば、もう取り返しがつきません。他の仕分けの提言よりも最優先でこの問題に取り組むべきです。もうすでにオークションをしない密室談合割り当ての募集が始まっている以上、よほど力を入れてちゃぶ台返しをしない限りこのまま周波数オークション出来ずに終わってしまいます。
マスコミも他の政策仕分けの件でこのようなことになれば恐らく「政策仕分け、たった半月で骨抜きに!」と大々的にバッシングするはずですが、なぜかこの件に関しては報道はあるものの、すごく大人しく感じるのは私の気のせいでしょうか。
たった半月で政策仕分けが反故にされたことを認めたくないという理由だけで、「(周波数オークション実現の)余地がある」と発言しただけで、実現のため何も行動を起こさないようでは、国民から唐揚げを投げつけられることになるでしょう。蓮舫大臣は今すぐ川端総務大臣を説得して下さい。
注)赤字の意味がわからない方は「蓮舫 銀魂 唐揚げ」で動画検索してください。
平成の龍馬(多田光宏)
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