臨時国会は12月21日に閉会しましたが、デジタル臨調、規制改革会議など、ギリギリまで大型の会議が続き、なかなか年末のご挨拶に伺うことが叶いませんでしたので、こちらのブログでこの1年を振り返り、年末のご挨拶とご報告とさせていただきます。
2年連続のコロナ禍での年末となりました。
昨年の今頃は、私自身はデジタル社会推進本部の事務総長として、コロナ禍で直面したデジタル化の遅れを取り戻すべく、民間企業に勤める方々に協力してもらい、行政手続きにおける押印の撤廃などのデジタル規制改革や、デジタル庁創設にむけた提言書を取りまとめていました。
しかし、年が明けて少し経ち、ワクチン担当大臣に就いた河野さんから、補佐官に指名されたことで、状況は一変しました。ワクチンを1人でも多く、1日でも早く打っていただくために、ワクチン接種記録システム(VRS) を開発、運用するとともに、厚労省をはじめ各省庁や自治体、医療機関と連携し、ワクチン接種事業に取り組んできました。その結果、8割の国民に2度の接種を実現し、その記録を活用して先日接種証明アプリもリリースすることができました。息をつくヒマもないとはこのことでしたが、官民混成の担当チームがいつも前向きなのにとても救われました。
そして、私にとっての“選挙”が3回ありました。
4月の参議院広島補選、素晴らしい候補者を立てることができ大変善戦したにも関わらず、自民党が負けました。広島で選挙に関連した不本意な事件が続き、有権者の政治不信が根強いことを再認識した結果でした。
8月の総裁戦、前回の敗戦から一年、岸田さんとともに宏池会らしく政策を磨き、政策を共に実現する仲間を増やすことで、政局的にも足腰を強くしてきました。岸田さんの立候補表明、政策の発表、そして総裁として壇上に上がってスピーチしたとき、頼もしく、嬉しくて、涙が出ました。
出陣式で青空のもと、集まった数千人の地域の方を見て、こうしてまた集まれるようになってよかったと、選挙以前に嬉しく思ったあの日のことが忘れられません。久しぶりに地元に戻り、じっくり地域を歩き、政治への不信感とコロナ禍で疲れた地域の皆さんに、会いに行く選挙を心がけました。政治から離れている方たちには、デジタルを活用してオンラインから声をかけました。選挙後半で毎晩開催したインスタライブは、これまで政治に関わる機会の少ない方々と触れ合う機会となり、選挙が終わっても続けています。私ともう一人国会議員がそれぞれの地元から仲間を誘って参加して4人で対談しながら、オンラインで参加している視聴者の質問にも答えていく形で、月に2回連載しています。政治家だけでなく地域の皆さんとともに課題解決を考える機会にしたいと思っています。
岸田政権では、私はデジタル副大臣兼内閣府副大臣となり、行政のデジタル化と、規制改革、行政改革を担っています。着任して2ヶ月、まずはデジタル臨調など議論の場を整え、すぐにできることから着手しています。テクノロジーの社会実装でフェアで多様な社会を実現する、という私の政治信条に、全力で取り組めるポジションであり、デジタル規制改革は岸田政権が唱える「新しい資本主義」の成長要素を大きく担っており、大きなやりがいを感じています。会議の内容や進捗は今後ブログでも詳しく書いていきます。
コロナによって、誰もが日常を奪われ、多くの方が不本意な日々を2年近く続けています。さらにオミクロン株の感染拡大の兆しで、まだ完全に普段通りとはいきませんが、それでも皆でワクチンと感染予防対策に積極的に取り組んできたお陰で、明らかに出口が近くに見えてきています。年末年始、家族や友人と久しぶりに過ごす方も多いでしょう。引き続き、気をつけながら過ごし、来年もさらに自由な日常に向けて、もう少し皆んなで頑張りましょう。
今年もあと僅かとなりました。
年の瀬を穏やかに過ごされ、希望に満ちた新年を迎えられますよう、お祈りしています。
編集部より:この記事は、衆議院議員、小林史明氏(広島7区、自由民主党)のオフィシャルブログ 2021年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は小林史明オフィシャルブログをご覧ください。