COVAXを活用するか、二国間で提供するなら必ず厳しい条件を付けよ
こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
北朝鮮への「ワクチン供与」 政府内に検討の動き
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000254616.html
昨晩、北朝鮮へのワクチン供与を検討する動きが政府内であると報じられ、にわかに話題になっておりました。
NHKがさらに詳しい状況を報じている通り、現在、北朝鮮はいわゆる新型コロナの完全爆発状態にあるようです。
北朝鮮 これまでに35万人余りが発熱 18万人以上が隔離や治療
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220513/k10013623981000.html
これまで「新型コロナは我が国には存在しない(入ってきていない)」と強弁を続けていた北朝鮮。
ついに始まったパンデミックに加えて、国民の大半がワクチンを接種していないであろう状態であることも相まって、国際社会に支援を求めざるを得ない状況になったことが推察されます。
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北朝鮮国民に対する人道支援はもちろん重要です。
しかしながら、今年になってからすでに20発近いミサイルを発射し、核実験を目論み安全保障上の明確な脅威となっている隣国に対して、二国間で拙速にワクチン提供をすることには反対をせざるを得ません。
以前になぜか北朝鮮が求めてもいない段階から立憲・森ゆうこ議員が「北朝鮮にワクチンを提供せよ!」と主張していた時にも指摘した通り、北朝鮮は国際的なワクチン支援の枠組みであるCOVAXへの参加を拒否しています。
本当にワクチンによる支援が必要なのであれば、北朝鮮はまずこの国際的な枠組みに参加をしてもらい、しかるべき査察などのチェックを受けるべきですし、日本もその枠組の中でワクチンを提供していくことが重要です。
また仮に二国間で提供を検討するとすれば、拉致被害者の全員即時帰国や核・ミサイル実験の永久凍結など、確たる約束とその履行を取り付ける必要があります。
本件も含めて、我が国を取り巻く安全保障環境については、また来週以降の国会質疑でも取り上げて参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年5月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。