ファッションポータルZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの代表取締役で起業家の前澤友作氏が今月10日、NYで開催されたクリスティーズのオークションで、アメリカ人の画家ジャン=ミシェル・バスキアの作品「Untitled」を約62.4億円で落札したそうです。将来千葉に建設するプライベート美術館の展示作品として購入したと語っているようですが、ビジネスで得た莫大な資産を金融資産だけではなく実物にも分散させる意図もあると勝手に推測しています。
現代アートの作品価格はここ数年急激に上昇しているそうです。アンディウォーホールの有名なマリリンモンローを描いた作品は当初数百万円の価値しかなかったものが、今では100億円でも買えないと言われています。そして、その一連の作品の所有者の1人が、有名なヘッジファンドの創設者だと言われています。
価格が上昇しなくても、アートには鑑賞して楽しむという本来の目的があります。日本人は美術館に行くのが大好きですが、欧米ではそれと共に、自宅に自分の好きな作品を飾って楽しむ文化があります。日本でも前澤氏のような富裕層の間では広がってきていますが、いずれ多くの日本人がアートを美術館で観るのではなく、所有する時代が来ると思っています。と言っても、億単位の高額作品ではなく、1点数万円から100万円くらいまでの作品です。
そんな「所有するアート」に触れるきっかけとして、昨日の資産デザイン研究所メールで先行募集したのが、こちらのイベントです。
現代アートの世界で注目されている今津景氏の作品(写真)が展示される白金のギャラリーで、セミナー、トークイベントを開催します。純粋な投資ではなく、作品を楽しみ、作家と直接話し、ギャラリーオーナーやアートディーラーといった専門家の話を聞く。アートという特殊な世界の構造を基本から解説してもらい、実際に作品も鑑賞できるできるこのような機会は恐らく初めての試みだと思います。
私のような現代アートの全くのド素人でも、気後れすることなく参加できます。私も当日は参加者の1人として、作品を直接観て、投資と現代アートの接点について考えてみたいと思っています。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年5月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。