プライベートの旅行では大阪に来ると心斎橋にあるホテルに泊まっています。心斎橋は梅田と難波の中間にあって、どちらに行くにも便利です。
今回はインスタグラムで見つけた天下茶屋にあるおでん屋さんに行ってみました。大阪の南部にある行ったことのないエリアです。
ちなみに「テンカチャヤ」ではなくて「テンガチャヤ」と濁って発音するのが正しいみたいです(写真)。
南海なんば駅から線路に沿って歩いて行くと30分ほどで天下茶屋駅に着きました。
南に向かって歩いて行くと、徐々に独特の雰囲気が通りに漂います。明らかに梅田界隈のキタとは異なるちょっと寂れた感じで、あまり治安は良くなさそうです。
西成区には日雇い労働者向けの日払いの宿泊施設も多く、近くの通天閣の周りも東京ではみたことのないような風景が見られます。
目的地の天下茶屋のおでん屋さんは、平日の昼だというのに予約客で満席でした。激安のおでんと美味しいおつまみを注文し、熱燗を呑んで暖まります。〆は「とうめし」と呼ばれるおでん飯に豆腐が乗ったどんぶりです。頼めばそこにおでんのおつゆをかけてくれて出汁茶漬けにして食べられます。これがたまりません。
お会計は1人4000円と間違えているのではないかと思う安さです。美味しくて安くて大満足。わざわざきた甲斐がありました。
イタリアでいえば、キタはミラノでミナミはナポリ、インドでいえばキタはデリーでミナミはゴアやバンガロールのような関係です。
どちらも大阪と同じようにキタよりミナミが好きな場所です。
やはり、旅先で楽しいのは整然として落ち着いたオシャレな街並みよりも、雑然としてローカルな匂いがする地元の人が集まるような場所です。
天下茶屋にはまた来年もまた来ようと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年12月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。