トランプ大統領誕生
いよいよトランプ大統領が誕生し、バカな左翼はAOC(Alexandria Ocasio-Cortez)とオバマ前大統領夫人Michelle LaVaughn Robinson Obama氏が欠席したことを受け、アメリカの行く末を悲観的に捉えているらしい。その発想自体が、アメリカの二大政党制の意味を理解していない。
バカに騙されないよう、良い子の皆さんは、アメリカの政治とは何か?をよくお勉強されて、アホな人たち、例えば自称著述家みたいな連中に騙されないようにしていただきたい。
アメリカは軍事国家である。アメリカをアメリカたらしめているのは、共和党政権であろうが民主党政権であろうが、軍事力を背景にしている点に注意が必要だ。
では共和党と民主党のどちらがより軍事力を背景に諸外国にオラついているかと言うと、人権だの平和だのLGBTだの環境保全だのと綺麗事を並べている民主党政権だ。アメリカの近現代史とアメリカの政治を少し学べば容易に分かる。
日本の左翼や特にお勉強が不足している人ほど、民主党は民主主義を重んじ、人権問題や環境問題に真摯に取り組む意識高い系の真面目な政党だと思い込んでいる人が多い。共和党は新自由主義に毒された高所得者を優遇する政党だと思っているのだ。この2点は、どちらも間違っている。
日本でリベラルを自称する人々は、アメリカの民主党を一つのモデルにしているかもしれないが、民主党ほど、アメリカの財政について、常に危機的状況を招いている政党はない。また、過去の歴史の中で、アメリカが関与した大規模な戦争は、ほぼ民主党政権による。
現在、アメリカ国内では不法移民対策がなおざりにされ、自意識過剰な高所得リベラルと言われる連中が、政治をイデオロギーに偏重させた結果、アメリカの都市部は無政府に近い状態になっている。直近では、カリフォルニア州での大規模山火事の対応で、知事とロサンゼルス市長が猛批判を喰らっているが、いずれも、移民政策、エネルギー政策で不法移民保護よ再エネ推進予算は増やしたが、自然火災の対応に関する予算は削減し、今回の山火事が後手に回ったことが指摘されている。
これと同様に、大都市では不法移民が溢れ、麻薬が蔓延し、警察の予算は削減されている。これに怒ったアメリカ人と、元々いるヒスパニック系アメリカ人が、自分たちの職がなくなることを警戒して、トランプ大統領誕生の一翼を担うことになった。
トランプと言えば保護主義が有名だが、それは批判されるべきものとも言えない。確かにアメリカ経済の底辺を支えている移民は、アメリカ社会には必要なものではあるのだが、一方、行き過ぎた移民政策やイデオロギーに偏重した社会が歪みを受け止めきれなくなっているのがその実態でもある。
バラク・オバマは「Change(変革)」をキーワードに大統領になったが、その意味は、政治的なイデオロギーに偏重することをやめ、実利主義の政治を行おうというスローガンだった筈だが、トランプ大統領に意識高い系リベラルのアメリカ人が反発し、バイデン大統領が誕生したが、結果的にリベラル政権が政治的イデオロギーの再燃を起こしてしまった。
しかし、賢明なアメリカ人は、リベラル政権は結局においてアメリカ人に何もしてくれないことに気づき、その結果、第二次トランプ政権を生み出したのだ。言い換えれば、無能なバイデン政権がトランプ大統領を生み出したとも言えるだろう。
日本の左翼メディアや、政治的イデオロギーを珍重するアホな言説を垂れ流す連中ほど、トランプ大統領はとんでもない存在で、今後の世界に混乱を生み出すと警戒感を露わにする。世界最強の軍事力と世界最大の経済大国が保護主義に陥れば、遠からず、世界に影響を与えるのは必然だ。一方で、世界が偏重してしまった現実をどう乗り越えるか?の問題提起は誰もやらない。
世界は左右どちらかに常に揺れ動いている。大事なことは、その揺れ動いている先にあるもの、或いはその揺れ動くものの本質を見極めることであり、どちらか一方が最適解であると思い込むのは、その先にもっと大きな過ちを引き起こすことになる。それが、過度な環境保護政策や移民保護政策によって社会で分断を引き起こしている現在ではないだろうか?
アメリカは今後、輸入関税を増額させると考えられている。つまりアメリカは今後もインフレが続くことになる。日本はアメリカ製品に依存しているとは言えないが、少なくとも、アメリカ製品の価格が上昇するのは間違いないだろう。
アメリカ製の商品は基幹産業の主軸に位置付けられている場合が多い。特にIT関連、今後伸びるAI関連商品は、アメリカ製品が主軸となる。アメリカ製品が高騰すれば、それはつまり、他国の物価にも影響を与える。
2025年も物価は上昇基調のままだろう。
では、日本はどうあるべきか?
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以後、
・石破茂のやめ時
続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。