こんにちは、徳田です！
前回、識学の事業戦略本部 本部長・吉原将之氏と「上司が納得する提案の作り方」について対談しました。
今回は、「外国人部下をマネジメントするとき」「海外駐在先でのマネジメントのポイント」について吉原氏と対談していきたいと思います。
日本国内の人手不足が深刻化する中、外国人の採用はますます加速していきます。また、グローバル展開を進める企業では、海外駐在の機会も増えています。そういった環境変化の中で、組織運営に悩むリーダーたちへ、識学メソッドはどんなヒントを与えてくれるのでしょうか？
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吉原 将之（よしはら まさゆき）氏
株式会社識学 上席コンサルタント／事業戦略本部 本部長。University of Central Missouriで英語教授法修士を取得後、アメリカでキャリアを開始。帰国後、教育系上場企業やBritish Council（英国政府系団体）などでマーケティング・事業責任者を歴任。 3児の父でもある。
徳田 祐希（聞き手）
世界へボカン株式会社代表取締役。「日本の魅力を世界へ届ける」というミッションのもと、日本企業の海外進出に特化したデジタルマーケティングを18年以上行う。越境ECの年商を34億円から1000億円まで伸ばすなど、数多くの越境ECのプロジェクトで成果を伸ばす。書籍を2冊出版。『はじめての越境EC・海外Webマーケティング』、2025年4月に新しい書籍『越境EC＆海外Webマーケティング“打ち手”大全 インバウンドを契機に世界を狙う 最強の戦略 91』を出版。また、1万人超えのYouTubeチャンネルで海外Webマーケティングに関する情報を発信する。
外国人部下だからといって「特別扱い」は逆効果
徳田：私は、日本企業の海外進出を支援してきた背景もあり、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、スコットランド…と100人以上の外国人の部下のマネジメントを18年以上にわたって経験してきました。
しかし、そんな人は稀有で、これから外国人の部下を持つ方や外国人の部下のマネジメントに慣れていない方の場合、どういった事に気を付ければ良いでしょうか？
吉原氏（以下、敬称略）：「ルールに沿って業務を行うという識学の基本姿勢は、国籍に関係なく一貫しています。外国人だからとルールを変えるのは“逆差別”。かえってマネジメントが不安定になります。」
国内で外国人を雇用する場合、日本の労働環境を前提に働いているため、「外国人だから特別に…」とルールを緩める必要はありません。むしろ、あらかじめルールを明確にしておくことが、外国人部下にとっても働きやすい環境につながるということです。
徳田：なるほど！外国人だからといって日本で雇用する場合は基本姿勢は変わらないんですね。
駐在先では「現地ルールの理解」からスタートせよ
徳田：それでは自分自身が海外に駐在し、現地の部下をマネジメントする立場になった場合はどうでしょうか？日本企業の現地社長となると、社長だけ日本人で後の社員は皆、現地人ということは少なくないと思います。
吉原：識学メソッドの基本である「ルール設定と管理」は変わりませんが、大前提として“現地の常識・制約”を理解する必要があります。
文化的に許されないルールを押しつけてしまうと、そもそも機能しません。だからまず、“現地で使われているルール”を事実として理解し、それに基づいたマネジメント設計をすべきです。
合意形成ではなく「事実収集」──これが駐在マネジメントの第一歩です。
ルールを守れるか？ それだけが判断基準
徳田：それでは、現地の特殊な事情を除き、ルールを守れるか否かが重要なポイントだということですね。
吉原：はい。海外でも日本国内でも、マネジメントの基本は同じです。
「人をマネジメントする」のではなく
「ルールを管理する」ことが識学の考え方。
極端な話、朝10時に出社するというルールすら守れない人は「赤信号を渡るようなもの」です。だからこそ、ルールは少数精鋭で良い。その代わり、決めたルールは絶対に守らせる。それが組織の秩序を守る最小単位になります。
グローバルリーダーは「人物評価」ではなく「積み上げ評価」で選べ
徳田：グローバルで活躍するリーダー像というものは、どのようにお考えですか？
吉原：人柄や雰囲気で“いけそう”と思って任せるのではなく、小さな責任範囲で“成果を出してきたか”という積み上げで判断すべきです。
識学では、マネジメントは特別な才能ではなく「誰にでもできる技術」として扱われます。過去の業務でマルをもらってきた人材こそ、グローバルのポジションにチャレンジさせるべきなのです。
徳田：なるほど。私も識学メソッドを学びたくなってきました…
海外マネジメントに悩んだら、識学のオンラインサロンもチェック
識学では、こうしたリアルな事例をもとにした勉強会を行うオンラインサロン「AKCC（安藤広大コミュニティカレッジ）」を提供しています。吉原氏や代表の安藤氏によるセッションを通して、現場で役立つマネジメントを日常的に学ぶことができます。
海外展開や多国籍チームに携わる方は、ぜひ一度チェックしてみてください！
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