ジャーナリストの伊藤詩織さんが監督を務めたドキュメンタリー映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」で、許可を得ずに使用した映像があったとして、25日に自身の公式サイトで謝罪した。だが、謝罪は一部の映像に限られており、他の無断使用問題には触れず、関係者からは「説明不足」との声が上がっている。
参照リンク:伊藤詩織さん監督映画で無許可の映像・録音使用に 元弁護団が悲痛な訴え アゴラ
- 伊藤詩織さんは25日、映画内でタクシー運転手の証言映像を本人の承諾なく使用したことを認め、公式サイトで謝罪した。
- 謝罪文では「誤った判断だった」と述べ、今後は映像の修正や再確認を行う意向を示した。
- しかし、元代理人弁護士の音声や映像など、他の無断使用が指摘されている部分については一切言及がなかった。
- 元代理人弁護士側は「問題は全く解決していない」として、謝罪内容を不十分とする声明を出した。
- 一部の未修正版映画が海外で流通しているとの指摘もあり、制作側の対応の不誠実さが批判されている。
- 映画はアカデミー賞にノミネートされるなど国際的に高い評価を受けてしまったが、国内では説明責任や倫理面での疑問が続いている。
- SNSでは「被害者を名乗りながら他者の権利を侵害している」との批判が広がっている。
伊藤詩織さんが一部の映像使用を謝罪したことで、ようやく問題を認めた形となったが、依然として多くの疑問が残っている。

2019年外国特派員協会で会見する伊藤詩織氏






