「ボルドーはもっと自由でいい」:軽やかに楽しむ新時代のボルドーワイン

「ボルドー産ワインにどんなイメージを持っていますか?」

そう問われて頭に浮かぶのは、「高価なので気軽には飲めない。赤ワインはフルボディでタンニンが多くて重厚、長期熟成が必要。エリートなイメージで近寄りがたい」といったところだろうか?

フランスの食全般が、軽くてヘルシーなものが好まれるようなってきたのと呼応するように、ワイン消費にも変化が起こり、強く重たいワインの消費は減り、金額が高いワインを手に取にとれる人も少なくなってきた。そもそもアルコールを飲まない、という若者も増えており、ある統計によると、定期的に赤ワインを飲むフランス人は、55歳以上では47%だが、18〜24歳はなんと7%に過ぎないそうだ。

ワインはフランスの農業・文化において大切なものであり、ボルドー産ワインは代表的存在。その消費減少に歯止めをかけようとさまざまな取り組みが行われている中、2025年秋、注目のワインが誕生した。「Bordeaux n°12(ボルドー no12)」だ。

手がけたのは、ベルナール・マグレ。ワイン通ならすぐに顔が思い浮かぶだろう、ボルドー地方を拠点にし、ボルドーの4つのグラン・クリュ(特級)シャトーを筆頭に世界で全42のワイナリーを手がけるワイン界の重鎮。長期熟成が必要なフルボディで高価なワイン作りと並行して、既存のボルドー産ワインのイメージと一線を画す、軽くてフルーティーで廉価な毎日気軽に楽しめるワインを開発したのだ。

従来のボルドー産ワインのイメージと一線を画す、軽くてフルーティーで若飲みを楽しめる「Bordeaux n°12」。
フランスワイン業界の重鎮、ベルナール・マグレが誕生させた。

「Bordeaux n°12」のラインナップは、白と赤の2種。白はソーヴィニヨン・ブラン100%で、白い果物や柑橘の香りとエレガントな味わい。グリルした魚、生牡蠣や茹で海老など海の幸の盛り合わせ、チーズ全般に。赤は、赤い果物が香り、タンニンはこなれてまろやかな味わい。キノコのリゾットやパスタ、白黴やウォッシュタイプの熟成チーズに合うという。

個人的には、白は、トーストしたブリオッシュに乗せたスモークサーモンやカキフライに。赤は、鶏の唐揚げや肉じゃがにもおすすめだ。

値段はいずれも5〜6ユーロ。トップワイナリーをいくつも経営するマグレだからこそ可能な、バランスよく洗練された仕上がりでコストパフォーマンスも抜群。

エチケットには、”ボルドーの新スタイル 軽く、フルーティーで飲みやすい”と説明が施されている。

主なターゲットは、ワイン消費量が極めて低いZ世代。ワインの味だけでなくヴィジュアルもこの世代に訴求しようと、エチケット(ワインラベル)のデザインは、世界でストリート・アートを手がけるアーティストJonOneに依頼。ワインの名前になった”12”は、色相環の12色につながるそうで、JonOneはそこからイメージを広げて色鮮やかなアート作品を完成。その作品を落とし込んだ美しいエチケットがボトルを飾る。

エチケットのデザインの元になった、JonOneによるドリップペインティングのアート作品。

フランス全国のスーパーやワインショップなどで販売。フランス滞在中、外食に疲れた時にホテルの部屋でサラミやチーズと味わったり、お土産にも喜ばれそうな、カジュアルながら高いクオリティを誇る「Bordeaux n°12」。ボルドー産ワインの新たな魅力が詰まった注目ワインだ。

Bordeaux n°12

Bordeaux n°12 | Un nouveau style de Bordeaux
Découvrez Bordeaux n°12, la toute dernière création de Bernard Magrez : un vin léger et fruité, qui redéfini les codes de Bordeaux.