こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日は議案レクチャーマラソンの後、二回目となる豊洲新市場の視察へと伺いました。前回の視察の際は地下ピットの存在が明らかになる前でしたので、今回はその地下調査をさせていただくのが目的です。
前回:深夜の築地市場をターレに乗って一周からの、豊洲新市場の最新設備を視察に行ってきた
http://otokitashun.com/blog/daily/12619/
特に地下水の調査については複数の他会派が行っているものの、素手で採取していたりジャム瓶やペットボトルに保管していたりと、残念ながら検体としての資格を満たした調査は行われていませんでした。
後発視察組として、こうした先達の反省点を生かさなければ意味がありません。そこで今回は、しっかりとしたプロの技術を持つ方にスタッフとして同行いただき、採水から保管までの作業を行なっていただきました。
各所で規定に則った方法で、約5リットルずつの検体を取得。1種類の物質を検査するためには、それぞれ500ml程度の水があるのが理想なんだとか。
こちらは要冷蔵で保管・移送してもらい、速やかに専門業者に解析をしていただく次第です。
豊洲市場 公明党の独自調査でシアン化合物検出
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160920/k10010700881000.html
先日の共産党調査では基準値を超えるものは検出されませんでしたが、折しも本日発表された公明党調査では東京都と異なり、基準値と同レベルのシアンが検出されたとのこと。
ただ報道によれば、公明党さんが採取したのも各所200ml。検体としては不十分な参考記録であり、都が行っている調査のほうが精度は高いと言えるでしょう。
とはいえ、都の公表する情報が信頼性を著しく失っている現在、こうなってくると我々の行う検査結果も一つのクロスチェックとしてお役に立つことができそうです。
結果が判明するには少しお時間がかかりますが(1週間程度?)、また追ってご報告をさせていただきます。
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他に、あまりこれまでに出てない情報で気づいた点としては、地下ピットには換気設備はまったくないそうです。
豊洲新市場地下のレポートは後ほどまとめますが、報道があまりされてない事実としては、地下ピットには換気システムが一切ないこと。長時間作業の場合は、空気を送り込む外付装置を使うそうです。
これを有害物質の封じ込めとも取れる反面、何か出たら作業員の安全確保はどうするのかという疑問も…。— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2016年9月20日
最初はちょっと面食らってこんなつぶやきをしてしまったのですが、専門家に聞いたところ、地下ピットはこういう仕様が普通とのこと。無用な心配をさせて申し訳ありません。
これなら仮にベンゼンなどの揮発性の有害物質が地下水から発生したとしても、ダクトなどを通じて市場内に侵入する可能性は皆無と言えそうです。盛り土より安全説を裏付ける一つですね。
こちらの注意書きに色々と書いてあります(地下に行く階段に貼ってある)。
換気設備がなければ、作業員の安全はどうなるんだ…?とちょっと思った点についても、有害物質の濃度測定を事前に行い、仮換気対応を行うこともきちんと定められています。
そしてこのような注意書きが事前に作られて設置されていることこそが、この地下ピットは謎の空間でもなんでもなく、現場の技術者たちには当然あるものと認識されていたことの証左と言えるでしょう。
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そして夜23時からは、フジテレビホウドウキョク「真夜中のニャーゴ」に出演。
元祖アルファブロガーであり、ブロガーの大先輩にあたるやまもといちろう氏と、これまた築地移転・豊洲新市場問題について2時間たっぷり語る間に誕生日を迎えるという、なんとも思い出深い33歳のスタートとなりました。
もう台風なので、スーツを脱いで思いっきりカジュアルな格好でお台場に行きました。議員なのにすいません。
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番組からの粋なはからいとして、日付が変わった後に地味にテロップが変わるというサプライズも(笑)。深夜までご視聴くださったみなさま、ありがとうございました!
33歳最初の大仕事として、この築地移転・豊洲新市場問題のしかるべき解決点を見出すべく、引き続き調査と情報発信を続けて参ります。
引き続き、皆さまからも様々なご意見やご指摘をお寄せいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 32歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。