エムバペ選手へ人種差別投稿の上院議員、反論されて「ジェンダーに基づく暴力」と被害者しぐさ

北中米ワールドカップのラウンド16、フランス対パラグアイ戦を巡る騒動は、試合後の人種差別投稿から法廷闘争の様相を呈しています。フランス代表エースのキリアン・エムバペ選手へのパラグアイのセレスト・ホセフィーナ・アマリージャ・ゴイティア上院議員の激しい応酬が、国際的な嘲笑と非難を浴びています。

エムバペ選手とセレステ・アマリージャ議員 Wikipediaより

人種差別投稿で火種

フランスが1-0で勝利した直後、アマリージャ議員はXでエムバペ選手を「植民地化されたカメルーン人」「フランス人になりすましている」「ブロンドでなく黒人」などと人種差別的に中傷しました。議員はさらに「ブロンドではなく」「ココナッツを吸っていた」「チンパンジーから教育を受けた」といった侮辱を連発し、試合後の握手拒否にも触れて「平手打ちをすべきだった」とまで書き込みました。

エムバペ選手の強烈カウンター

エムバペ選手は即座に反撃しました。自身のXで「あなたは卑劣な女性で、その職にふさわしくない」「あなたの無分別さと臆面もない人種差別によって、世界はあなたの国の選手たちの歴史的な努力を忘れた」と痛烈に批判しました。議員が自国代表の栄誉を台無しにしたと強調しています。

議員の公開書簡で大逆転劇?

アマリーリャ議員は投稿を削除した後、フランス語の長文公開書簡を発表しました。「問題はあなたと私の間にある」「私はフランスの学校で学び、フランスを愛している」と前置きした上で、エムバペ選手の試合前発言を侮辱と解釈しました。「私もメスティーソとして同じ侮辱を受けたので後悔した」と釈明しましたが、直後に矛先を転じ、「私が卑劣な女性で職にふさわしくないと言う権利はない」「純粋で厳しいジェンダーに基づく暴力だわ!」と主張しています。エムバペ選手に発言撤回と謝罪を要求し、「さもなければジェンダーに基づく暴力で法的措置を開始する」と脅迫しました。

世界の反応は冷ややか

XなどのSNSでは議員の当初の人種差別発言に「恥ずべき」「人種差別そのもの」との非難が殺到しています。議員の書簡に対しては「被害者気取りが滑稽」「逆ギレの極み」との嘲笑が広がっています。一部のパラグアイ国民からはエムバペ選手への苛立ちも見られますが、国際的にはエムバペ選手支持が圧倒的です。複数のメディアが「パセティック」「グロテスク」と報じ、議員を世界的な笑い者にしています。

両政府の距離置きと法的動き

パラグアイ政府は議員の発言を「個人的責任」と切り捨て、政府・国民を代表しないと声明を出しました。フランスサッカー連盟は人種差別を「犯罪的で許しがたい」と非難し、検察が調査を開始しています。フランス側は告訴を視野に入れています。アマリーリャ議員は記者会見を予告しており、事態はさらに混迷を深めそうです。この一件は、ワールドカップの感動を台無しにした議員の無分別さが象徴するように、人種差別や政治家の資質を問う国際的な教訓となっています。エムバペ選手の毅然とした対応が称賛される一方、アマリーリャ議員の「ジェンダー被害者」しぐさは空回りに終わる公算が大きいです。

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