先日、日本では、警官が刃物で襲ってきた犯人を銃で撃った件が話題になっていましたが、動画を見た皆さんは、あれでは銃を使って対処するのは仕方がないと思われたのではないでしょうか。
私も警官の銃の使用は非常に厳格で適正だったと思います。
しかし、私が『世界のニュースを日本人は何も知らない』シリーズで指摘してきたように、私は日本政府は警官の装備を抜本的に改革する時期に来ていると思います。

世界のニュースを日本人は何も知らない – 激レア&ディープ情報版 –
「多様化」が進む日本では、とにかく早くやらないと間に合わなくなります。
日本の警察装備は脆弱すぎる
まず、基本的に日本の警官というのは、北米や欧州に比べると、あまりにも装備が脆弱です。
テーザーでもよいだろうという方もいますが、犯罪者は化学物質や爆薬を持っている可能性もあります。また近年は、日本でも斧やナタを持っているのも当たり前です。薬物を常用していたり、興奮状態で攻撃力が高かったりするので、刺股やテーザーでは抑えることができません。

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そして、もし自爆犯であった場合は、その場で射殺して止めなければ被害が大規模になります。
今の装備では警察官が命を奪われます。一般の人を守ることもできません。
皆さんは最近、動画で目にすることがあると思いますが、欧州の場合、都市部の重要拠点を警備する警官というのは、基本的に対テロ標準の装備が当たり前になっています。
イギリスのAFOと武装警察の現実
イギリスの場合は認定銃器担当官(AFO)です。イギリスのAFOというのは、警官の中でも特別に選抜された人々で、かつての警棒しか持っていなかった警官とは全く違います。1966年のロンドンで起きたシェパーズ・ブッシュ殺人事件で、3名の警官が殺害されたことが世論を動かし、警官が銃器を携帯する数が増えました。
そして、AFOが近年増加する理由になっているのが、やはり各国や国内のテロ、北アイルランド紛争の激化、そして凶悪犯罪です。
戦い方に関しては、海外との連携があるのも特徴で、2001年のアメリカの同時多発テロを受けて、イギリス警察はイスラエルとスリランカからのアドバイスを受けています。なぜこの2つの国かというと、自爆テロが多いからです。
かつては警官が銃を使うことに反対する人も多かったのですが、やはりマンチェスター・アリーナのテロなどを受けて、近年では仕方がないという回答をする人が増えています。
2025年3月31日の時点で、AFOは6,367名で全警官のうち3.9%、1年間の出動回数は17,249回で、ロンドンだけだと3000件ほどです。1年間の出動回数が1万7000回を超えるというのに驚かれる方は多いのではないでしょうか。
イギリスは国の規模がだいたい日本の半分くらいですから、仮にこれを日本に置き換えるとすると、1年間に3万4000回、AFOは1万3000人ほど必要な計算になります。
日本がイギリスや他の欧州各国のように多様性があって、「普通の国」になるのであれば、つまりこの程度の武装警官が必要になってくるということは知っておいていただきたいと思います。
【参照リンク】警察による銃器使用に関する統計(2024年4月~2025年3月) イギリス内務省

テロに即応するARVと現場運用
AFOはGlock 17サイドアームを日常的に携帯するとともに、Heckler & Koch G36、MP7、MP5などを使用します。基本はセミオートの銃で、サブマシンガンや狙撃銃も使用します。AFO専用の武装応答車両(ARV)で対応するのも特徴です。
これは銃器を搭載した特殊SUVで、近年配備が増えています。ものすごく目立つデザインなので(私はピエロスタイルと呼んでいます)、これが登場するとAFOが来ているのだなとわかります。警察車両をこのようにド派手にするのも抑止力になるので非常によろしいと思います。サイレンも日本より非常に大きいので、耳が遠くなっていてもよく聞こえます。
2017年にロンドンのターミナル駅のロンドン・ブリッジと観光名所になっているボロウ・マーケットがテロリストに襲撃された際には、テロリストは最初の緊急通報から8分以内に射殺されましたが、現場に直行したのがARVです。
基本的に、もう手足を撃つという話ではなくて、いきなり胴体をやります。これはイスラエルや北アイルランドと同じです。テロリストを抑制するのには、とにかく動きを止めなければならないからです。
日本のように弾が太ももに当たったからどうだという議論をしている話ではないのです。日本も地下鉄サリン事件があったわけですから、今さら警官が発砲するべきかどうかということをダラダラ議論するべきではありません。
私も同じ駅で斧を持った男がいたという通報があった際に、AFOが急行する現場に居合わせたこともあります。到着した武装警官がいきなり構えた姿勢で駅の構内に入ってきたので、大変驚きました。もう完全に射撃する姿勢で、引き金に指を添えていました。若い女性もいました。マイアミ・バイスかよと驚いたのを覚えています(ちょっと古いですかね?)。
彼らの装備は完全に対テロ用で、普通の警官とは全く違います。イメージとしては、都市部に常に自衛隊の精鋭部隊がいる感じです。
日本も都市部と原発の警備体制を見直すべき
私は高市首相には警察の予算を増やしてもらい、法律も変え、少なくとも東京と大阪はイギリスや欧州大陸のレベルの装備と運用を標準にしてほしいと思います。自衛隊経験者を警官にすることを考えてもよいでしょう。さらに、イギリスは原発の警備には特に選抜された原発警備に特化した武装警官を配備しているのですが、日本でも似たような組織を作るべきではないでしょうか。

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