日本では最近またデジタル教科書に関する議論が炎上しているようですね。しかし、私が驚いたのは、そんなことをいまだに議論しているのかということです。

日本では文科省が大々的に主導してデジタル教科書が導入された
そもそもアメリカもイギリスもデジタル教科書なんか別に使ってないのです。全然ブームになっていませんでした。
私は、実際に現地にいますし、うちの家人は大学の教員ですから、教育関係者の知り合いや知人が各国に大量にいます。
使ってるのはAIで練習問題をやるソフトウェアとか、動画を視聴するとか、それから授業で使う素材をPDFとかウェブサイトにして読むとか、そういう話なのです。
30年前からあった教材や課題の電子化
論文や課題を電子化したものを生徒に配布して宿題をやったり、課題をやったりするというのは30年以上前からやってます。
私はアメリカの大学院に通いましたが、30年前ですでに論文は電子的に配布し、それを読んで授業で議論をやったり、課題を書いたりするということをやっていました。
オンラインの授業なんて、すごく複雑なシステムはいらないのです。
議論をチャットでやるとか、講義の一部を電子的に文字起こしして配布するとかでできますから。教材として使うケーススタディや論文は、許可を取ったものをPDFで配布することもありました。
HTMLベタ打ちのシンプルなサイトにシラバスや議論のポイントを載せて、「何月何日はこれを見てICQでチャット」という授業もありました。(ICQを知らないとは言わないでください!)掲示板での議論もありました。あれは大学院なのに2ちゃんみたいでよかったです。
ちなみに授業を設計した教授陣は、MITの出身者とか、ワシントンDCで議会のアドバイザーだった方などでした。彼らは別に、議論できれば大学に物理的に来なくていいよという感覚でした。
海外でも教科書は今なお紙が多い
そして、実はアメリカもカナダも欧州も、今はオンライン教育用のシステムはありますが、ただ複雑なものではないです。そして教科書自体はいまだに紙だったりすることが多いのです。
文章量が多いから、紙じゃないと読めないんですよ。例えば経済学の教科書なんて結構分厚いですから、あれは全部デジタルで読むのは無理です。歴史とか科学の教科書も同じです。
小学校や幼稚園でもそうですし、中学や高校になれば、進学校の場合は使う本はすでに専門書ですから、紙でないと読むことができません。
したがって、日本の学校でデジタル教科書うんぬんと騒いでいたのが本当に謎なんですよね。しかも必要もないのに、教科書の一部をタブレット用にデジタル化しちゃったりしており、驚きました。
私は実際、日本の小学生が使っているものを見たことがあるのですが、こんな無駄なことをやっているのかと本当にびっくりしました。
なぜタブレットなのか
それから、デジタル教科書のほかに驚いたのが、やたらとタブレットを導入してることですね。タブレットは拡張性もないし、生徒が文章を書いたり、プレゼン資料を作ったりする、コーディングをするのには不向きなので、実はイギリスはほとんど使ってません。
進学校の場合は小学校3年生からノートパソコンです。それでプレゼンテーションを作ったり、リサーチをやったり、AIが出してくる練習問題をやったりします。ただし、作文とか算数の計算などは、やっぱり紙でやってます。
そして別に、ノートパソコンを使うからデジタルなんちゃらで騒いでるというわけではありません。紙とか鉛筆と同じ道具ですから、騒ぐ必要ないんです。会社でも同じですよね。PCなんてただの道具だし。なんで日本だとデジタル教科書ガーと騒いでしまうのでしょうか?
本当に必要なデジタル機器は何か
その一方で、日本の学校は、公立だと、イギリスの小学校では当たり前に導入している、デジタル画面で表示されるホワイトボードなんかが導入されてないのです。これはタッチパネルの画面が巨大なホワイトボードになっているというもです。
デジタルで課題を作ったり、生徒や先生がプレゼンをやるから、便利だというだけの話です。日本でもプレゼンの画面を黒板に映したり、こういうホワイトボードを導入している学校はありますが、もっと広がってもいいと思います。
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日本の常識は欧米の非常識 新聞やテレビでは学べない世界の現実
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