UBER EATS(ウーバーイーツ)とピザのデリバリーの決定的な違い

内藤 忍

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こんにちは。毎週3万人の個人投資家に無料のメールマガジンで投資情報を提供している資産デザイン研究所代表の内藤忍です。シェアリングエコノミーの代表的企業ウーバーが東京でサービス開始した「UBER EATS(ウーバーイーツ)」を使ってみました。

スマートフォンからお店の料理を注文して、デリバリーしてもらうサービスです。サービス開始間もないこともあって、サービスエリアは港区、渋谷区などの中心部だけに限定されていますが、テストマーケティング段階でいずれ23区全域に広がると思われます。

キャンペーン中ということで、1500円のクーポンがもらえましたので、それを使ってランチを注文してみました。
(これから利用する方は、スマホから私のプロモーションコード:shinobun8ue を入力すれば、初回に使える無料クーポン1500円がチャージされます)

以前行ったことのあるお店のサンドイッチとコーヒー(写真)を1600円で注文してみました。クーポンとの差額100円はクレジットカードから決済です。注文を確定させると到着予定時間が25~30分と表示されました。

面白いのはデリバリーまでのプロセスがスマートフォンの画面上でリアルに見えることです。しばらくすると画面がお店で準備中から配送中に変わり、地図の上で配達する人が動いているのが見えてきました。家の近くまで来たのを画面で確認できたので、外を見ると大きな箱を背負った自転車に乗った人が・・・。決済は終わっているので、商品を手渡すだけで終わり。29分で配達完了。初めて使ったのに極めてスムースでした。

デリバリーされた商品は残念ながら、今一つのクオリティでした。コーヒーは冷めていて、紙パックから漏れていました。サンドイッチも慌てて作ったせいか、味がまったくついていません。

もしピザのデリバリーで、初めて注文したお店がこれだったら2度と頼まないかもしれません。しかし、ウーバーイーツは違います。今回注文したサンドイッチ店だけではなく、中華から和食、カレーまで大量のお店から好きなものを選択できます。だから、また別のお店で試してみて、気に入ったらそこを使うようにすれば良いと思いました。

このシステムの最大の強みは、このようにお店のクオリティに対する評価が、ウーバーイーツ自体の評価とリモートされることです。お店には腹が立っても、ウーバーイーツにクレームする気にはならないのです。恐らくデリバリー方法が今後さらに改善されれば、普及に弾みが付くと思います。

そしてその後は、出店している店舗同士の激しい競争の末、生き残ったお店だけがサービスを提供し続けることになるでしょう。

支払い方法はカード会社のクレジットでシェア、料理を作るお店もシェア、配達する人もネット上で募集してシェア。注文する消費者は、バラエティ豊かなお店の中から好きなものを見つけて、クリックするだけ。

ピザやお寿司といった既存のデリバリーサービスにとっては、競合店なんかよりずっと大きな脅威です。テクノロジーによるブレイクスルーの破壊力は凄まじいです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。