現代のタブーを破るのは誰か

アゴラ編集部

視聴率もパットせず、アゴラでも評判の悪いNHK大河ドラマ『平清盛』なんだが、筆者はわりとおもしろく見ています。もともと中世ものは人気ないし、平清盛なんて源義経人気の真逆で悪人イメージ強いからしょうがないんでしょう。ただ、あの無知蒙昧な時代に貴族政治を引っくり返したわけで、これまであまり語られてこなかったのが意外なくらいです。音戸ノ瀬戸なんか実際に見ると、あれを作っただけでスゴい。米国西海岸在住の女性が書いているこのブログでは、清盛から「日本でタブーを破ること」について考えている。いずれにせよ、人はタブー破りと禁忌、ケとハレ、陰陽、蕩尽と禁欲の狭間で生きている。出る杭は打たれる、なんて社会だから視聴率が上がらないのもむべなるかな、ということなんだが、毀誉褒貶恐れずタブーに挑む人はコンサバな側から必ず批判される、ということです。
Tech Mom form Silicon Valley
現代の「タブー」


できる限りネジを使わないように製作されているのがアップル製品の特徴らしいんだが、iPhoneで目立つのが尻のところにある二つのネジです。これを使ってマネークリップにしてしまおう、というアイディアを紹介しているブログです。ほかにもいろいろ活用できそうなネジではあります。
j-tokkyo
iPhone 4用マネークリップ

「知恵」というのがいったい何か、異論あるところなんだろうが、これは興味深い調査結果です。サンプルが少ないとも思うんだが、一定の傾向はわかりそう。新聞を読ませて解答させる試験らしい。これはいろいろ考えさせられる話で、こっちの「ロケットニュース24β」でも取り上げられています。おもしろいのは、高年齢になるにつれて米国人のほうが社会的な適応力が増す、という点。個人主義の社会のほうが、年齢を重ねるにつれ、集団内で「知恵」を働かせなければならなくなる、ということなんでしょうか。
ニュースの社会科学的な裏側
日本人の知恵は25歳から成長しない

首都圏、近畿などで店舗展開してるファーストフードチェーンが、大学新入生をターゲットにした独自企画を展開、という話です。東京国立には野菜たっぷりの「一橋丼」があり、東京江古田にはジャンボチキンカツ丼の「日芸丼」というのもある。日大はガッツリ系の「NU丼」らしい。しかしこのラインナップをみると、特にご当地特産、というわけでもなさそうです。
アドタイ
すた丼屋店長が自慢の「大学丼」をPR 「大学丼グランプリ ザ・店長バトル」スタート

『ブルータス』とか『芸術新潮』とか、中高年しか読まないような雑誌で特集されてた展覧会を紹介しているブログです。大友克洋なんていっても今の若い人は知らないんだろうな。それにしても展覧会の開催方法もユニーク。大友克洋らしいと言えばそんな感じなんだが、「シネマトゥデイ」によると『火要鎮』(ひのようじん)という新作アニメも出るらしい。これは大友未知世代もぜひ見に行ったほうがいいでしょう。5月30日まで。平日は11:30-20:00、土日祝は10:30-20:00(休館日、第3火曜日と4/17、5/15)。会場は3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田3331)。ここが公式サイト
弐代目・青い日記帳
「大友克洋GENGA展」

清朝の中興の祖とされる乾隆帝の逸話と中国南部の名物料理を紹介しているブログです。油が乳化するスープのようなんだが、大きな淡水魚の頭がキモらしい。しかし、関西ではスズキは下魚なんですね。この料理に使われる豆腐はどういう豆腐なんだろう。絹ごしでいいのかしら。
墨と硯と紙と筆
乾隆帝と魚頭豆腐湯

ディーゼルエンジン自体や排出ガス処理の技術が進歩し、ヨーロッパなんかでは小型車でもディーゼル車は一般的です。燃料も軽油で割と安いし省エネ省資源低環境負荷というわけで、どうして日本で流行らないのか不思議だ。ところがこのブログでは、日本におけるガソリンの高値は単に課税されてるだけで、元の価格は軽油とそれほど変わらない、と書いている。つまり日本ではいかにガソリンに高税率が課せられているか、ということです。
エコカーアジア
軽油価格上昇

どうも米国の雇用統計が取らぬ狸の皮算用というか、予想をかなり下回り、それが株価なんかに影響を与えているようです。その余波が日本の株式市場へも波及し、せっかく一万円台に乗ったのが元へ戻ってしまった。決算期振る舞いだったと思えば残念感も少ないんだが、このブログでは米国で再び量的緩和論議が高まるだろう、という見立てを紹介しています。再び円高になるんでしょうか。
風の囁き日記
米雇用統計:識者はこうみる

今のPCやスマホはネットにつながってないと、その機能のほとんどが使えない、という状況になっています。情報の送受信の装置だから仕方ないんだが、デフォルトの機能や様々なアプリもネット環境を前提に作られている。無料アプリが無料なのは、広告収入に期待するからで、広告クライアントはユーザーの個人情報を欲しがり結果としてネット接続前提の仕様になっている、というわけ。この翻訳記事では、マメにアプリの通期知能をオンオフする、というのが危険回避にも有効、と書いている。面倒だけどやったほうがいい、ということです。
ライフハッカー日本版
情報ダイエットの専門家が説く「通知機能はできるだけオフ」のススメ

地球資源を食い潰しながら人類が成長していくと一体いつが限界か、というシミュレーションをもとに、最新の調査結果が出たそうです。結果は表題通りなんだが、これを回避するために世界中がいろいろ知恵を絞っている。エネルギーを根本から変えるような画期的な発明が生まれたりしない限り、やはり痛みを受け入れるのは誰なのか、という話になりそうです。
ギズモード・ジャパン
1972年『成長の限界』の予言通りに人類は2030年の臨界点に向かっている


アゴラ編集部:石田 雅彦