今もっともやりたくない組織のトップといえば民主党の代表です。そんな同党代表選挙が行われ、誰も拾わん栗でもないシロモノを手にしたのが海江田万里氏。貧すれば鈍する、とよく言ったもんで、日本中が嘆息と共に新代表の選出をチラ見してました。とにかく、今日の国会の首班指名に自党の代表の名前を書かなきゃ、という理由だけで選ばれたような気がする。すでに民主党へは「しっかりしろっ!」なんて檄も飛びません。
この「素浪人♪の日々不穏」というブログでは、民主党の葬送行進曲とともに海江田氏の特徴を紹介しています。しかし、これほど人望のない人も珍しい。それを選んだ民主党議員の判断も理解不能です。馬渕澄夫氏との二択というのも悩ましいことで同情を禁じ得ません。
今回「も」立候補を見送った細野豪志氏が幹事長になるらしいんだが、総選挙の演説会では小泉進次郎氏にイケメン対決で負けちゃったとのことで、こんなことダラダラ続けてたら細野氏はそれこそ先細りですね。ボスにはなれないのか、チャンスをうかがい続けてるうちに、いつの間にかいなくなるタイプなのかもしれません。
一方、民主党には「本物の第二極」を形成しろ、というのは「日々雑感」というブログ。小沢一郎氏の信者らしいんだが、海江田氏の代表について「米国離れ」への期待感を込めて書いています。海江田氏が小沢氏とくっつく、という見立もないわけじゃないんだが、そうなると民主党は本格的な解党に突入し、軸になる野党が不在、ということになり、自公・維新という大勢力が跋扈する。
この「ほろ酔い浅慮」というブログでは、各大手紙の社説から自・民へのシンパシーの度合いを測りつつ、民主党の反省点とこれからどうすればいいのか、を書いています。いずれにせよ、マスメディアの論調は下野した政党には冷たい、というより強制放置プレイへ徐々に移行していくんだろう。
表題ブログでは、同じように「武士の世」を目指した平氏と源氏の違いから民主党がなぜ失敗したのか、を書いています。低視聴率に喘ぎつつ、なんとか最終話までこぎ着けた『平清盛』だったんだが、むしろドラマのほうが批判にもメゲず立派に最後までやりきったわけです。
民主党のダメダメさ加減は、何をやらせても「ブレブレにブレた」ところにあると思います。その大元には党内部の主導権抗争があったわけで、約2年半、小沢氏一派と岡田氏ら執行部のヘゲモニー争いにつきあわされた国民こそ、いい面の皮だ。
しかし、これで来年夏の参院選の結果さえ見えてきた感じがします。衆参のネジレもなくなり、実際に何をやるかわからなくて不安なんだが、自民党はフリーハンドでいろんな政策ができるようになる。自民党政治に対する監視機能を喪失したマスメディアも大政翼賛的に賛同し、この先10年の日本の将来を託しちゃうわけだ。本当にそれで良かったんだろうか、と背筋がかなりゾッとします。
五十嵐仁の転成仁語
NHK大河ドラマ「平清盛」に見る民主党政権の限界と挫折
【ノロウイルス】乳酸菌で感染予防対策
QLife Pro
なんか寒い季節の食中毒、ってのも違和感があるんだが、油断してはいけません。ノロウイルス、子どもや老人以外でも体力が衰えてる人は簡単に殺せるほど強い毒素を持ってるらしい。この記事では、ヤクルトなどの乳酸菌飲料を飲むとノロウイルスに感染後、症状の軽減がみられた、という順天堂大学の研究を紹介。もちろん研究リリースには「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株(ヤクルト創業者の代田稔博士が発見した菌)」というだけで「ヤクルト」という言葉など一言も出てこないんだが、予防にも効果が期待できるかも、というわけで、過信しちゃいかんが飲んどいたほうがいいだろ、これ。
米乱射事件の背景 銃メーカーはウハウハに儲かっていた
Market Hack
米国の銃規制については、全米ライフル協会なんかが「お前が言うな」みたいなことを発言し、またぞろ火に油を注ぐような話題になってます。いろいろ利害が錯綜して黙ってられんのだろうね。米国国内に出回ってる銃器の数、ってのは天文学的な数字になるわけで、この記事でも、銃メーカーは大儲け、と書いています。権利という以上の利権もあるだろうし、ハリウッド映画なんかを観てると「銃礼賛」と言っていいような表現ばかりだ。あらゆる問題が「銃で解決」されることはありません。
トヨタ、Qi ワイヤレス車載充電
RBB TODAY
あ、びっくりした。トヨタがワイヤレス充電のEVでも出したのかと思ったら、そうじゃありません。トヨタはおそらくとうぶんの間(ハイブリッドへの投資を回収するまで)EVには本格参戦しませんね。なにしろインフラが整ってない以上に現状のEVには技術的な限界があり過ぎる。これが直近のイノベーションで克服可能なものか、個人的には大いに懐疑的です。既存の蓄電池の発想を根本から変えるような21世紀の大発明が必要だと思う。それがEV成功の大前提です。
キアヌ・リーブス企画製作のドキュメンタリー映画「サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ」が公開に
PRONEWS
気づかないうちに「映画のデジタル化」というのは、いろんな影響を与えています。製作や撮影の方法もそうなんだが、我々観客という観る側もデジタル化にさらされています。恩恵も受けている代わり失ったものも大きい。そもそも、3Dなんてのもデジタル化によってリバイバルされた技術なんだが、いまだにメガネをかける、というアナログな行為を強制されている。そんな状況っていったいどうなんだ、というドキュメンタリー。キアヌ・リーブスという俳優はちょっとエキセントリックというか「奇行」めいた話題をまくことでも知られている。自分に貼られたレッテルを剥がそうと必死な感じが少し「痛い」んだが、こんな映画を作っちゃうこと自体、単なる二枚目俳優ではないことだけは確かです。
ロックバンドとスタートアップ、15の共通点と成功法則
btrax スタッフブログ
またワケわからめな言葉が出てきたんだが、ここでの「スタートアップ」ってのは、Windowsを立ち上げることじゃなく、ベンチャーの起業とかネットサイトやブログなどを始めて「成功させる」ことのようです。いわゆる「スタートアップ業界」なんてのがあるようで、ようするに起業サポートなんかのコンサルなんだが、成功させないと意味がない。だから「成功法則」なんて言ってもダブルミーニングです。まあ、アーティストだって成功が一義的な目標じゃない場合がほとんど、というわけで、当たり前なんだがここで紹介されてる要素を満たしたからと言って成功するとは限りません。
Microsoftの2012年振り返りビデオ「2012: A Year of Microsoft Milestones」
ソフトアンテナブログ
今年の1月から月ごとのイベントを紹介している動画です。なんというか、新しいOSにしてもxboxにしてもsurfaceにしても、何か物足りなさを感じてしまう。ビル・ゲイツ氏も出てましたが、反転攻勢に出る前振り、ということで来年の活躍に期待、といったところ。もちろん、功労者の重役を追い出したことなどは触れられていません。
女子大生に聞いてみた「どうしてハマる??」 akiちゃんのソーシャルゲーム体験談
ソシャマノートBLOG
この「女子大生」というキーワードなんだが、すでに陳腐化しています。特に心ソソラれるブランドではありません。気を取り直して読んでみると、就活のためにソーシャルゲームを始めた例なんかレアケースだろう、とか、よっぽど暇なんだろうな、とか、意外にリア充でもないんだな、とかいろいろ思いました。たいした参考にもならないんだが、ソーシャルゲームは性別を超えて蔓延中、ということです。
日本の風邪薬のCM異常すぎワロタwwww
ゴールデンタイムズ
ずっと昔、大学を出て会社に入った直後、風邪を引いたとき上司から「たるんでるからだ」と言われたことがあります。なんて理不尽なことをっ! と憤慨したんだが、その後、長く社会にいると、なんとなく言葉の意味がわかってくる。気力がすべてじゃないんだが、確かに気がゆるむと病気になります。「病は気から」なんてよく言ったもんだ。しかし、いったん風邪をひいちゃったら気力じゃ治りませんね。睡眠と栄養をよくとり、ジッとしてるしかない。風邪薬というのは、対症療法的に熱を下げたりするだけで、風邪を根本的にすぐ治す薬など古今東西ありません。で、このブログでは、風邪っぴきの人間に「働け」と促すCMの異常さを紹介。もっとも奴隷的な状態は「自分が奴隷と気づかないまま奴隷的に扱われている状態だ」と言われるんだが、ネット上の声は改めて気づいた、というものが多いです。
アゴラ編集部:石田 雅彦