足りないのは「書く力」 --- 岩瀬 大輔

アゴラ

映画「ハーブ&ドロシー」を紹介するブログ記事を書いたところ「監督と親しい」と二人の知人から連絡を受け、昨晩ご本人からメッセージが届いた。ソーシャルメディアの恩恵を受けています。


このような体験をすると、現代社会においてビジネスパーソンにもっとも大切なスキルの一つは「書く力」なのではないかと痛感する。
対面や電話から主たるコミュニケーション手段がメール、チャット、Twitter、ブログへと移行すると、その表現力の巧拙がその人のコミュニケーション力を規定することになる。

要は「イケてる文章」を書ける人の方が自分の想いをよりよく伝えられるようになり、様々なチャンスが巡ってくる可能性が高いわけだ。

例えばブログを書くということには色々な所作が含まれる。社会を見つめる眼、変化を察知する感性、意見を組み立てる論理的思考、読者を引き込んで読ませるための表現力。

そしてその多くは訓練によって養うことができる。僕は2004年夏からブログを書き続けている。9年も続けていれば、そりゃ多少は上手く、早くなるわけだ。

多くの情報をインプットすることも大切だが、それをアウトプットすることも同じくらい大切なのではないか。その意味で、「書く」訓練をすることは、これまで以上に社会人として重要なスキルになっていく。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2013年5月7日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。