パナソニックの新型テレビが業界から文句を言われてCMできない問題について、多田 純也さんの投稿で、「テレビ局の偏向性や細かい「嘘」が正にリアルタイムで同じ画面でネット住民に暴かれることになる」とされている点が非常に興味深く、これを書くことにしました。
先日からツイッターで気になる、ネットでよく話題になるおもしろい話が、実は故意の嘘や間違いであることに気付くことが続いたのです。
Wi-Fiの端末の番号であるSSIDに、『応仁の乱』『天保の乱』など、LANにかけたSSIDを設定した、と言うもの。確かにおもしろいのですが、SSIDは英数記号しか使えません。つまり、嘘のおもしろネタです。
たちが悪いのが、これを作った人が事実であることを証明するために、設定画面で入力中の画面を設定した画面として写真を公開しているのです。設定中の入力は可能なのですが、設定ボタンを押せば拒否されます。その前段階を使って証拠としているのです。
同じような事例で、Windows8.1の読み方についてのものでした。Windowsは、XP「エックスピー」、Vista「ビスタ」、7「セブン」、8「エイト」、8.1は「はってんいち」と読むのか! というものです。日本である程度普及したWindowsは、古くは3.1「さんてんいち」からで、続いて95「きゅうじゅうご」、98「きゅうじゅうはち」、Me「エムイー」、NT3.5「さんてんご」、2000「にせん」など、英語も日本語も混ざっています。にもかかわらず、情報を遮断してXPからに限定することで、おもしろネタに変換させています。
他にもあったのですが失念したのでご了承ください。是非皆さんでも探してみてください。
こういった技術は口八丁手八丁で営業マンとしては重宝されるでしょう。また、バラエティ番組などで作られたおもしろさであることが前提の場ではよいのです。
ところが、こういったことが事実なのか演出なのかが分からないままネットに流れたり、テレビで放送されるとなれば、多少なりとも問題があると思います。
最近のテレビ番組は、バラエティ番組でもコントや漫才などの作られたものであることが明確なものが少なくなりました。フリートークとして芸人さんなどが自由にお話をしているような番組が多数です。最近になり芸人さんたちが「あれは暗黙の了解で行われているもの、嘘か本当かいちいち説明しなければならないのか?」とまで発表するようになっています。
私は最近になり、バラエティ番組は自由に語っているように見える作られた番組と納得できるようになりました。
話は戻りますが、テレビやネットの情報を視聴者やネット利用者が全ての真偽を確認するのも大変です。
結局は、発信者がモラルを持って情報を発信することが大事なのではないでしょうか。自制心を持って、嘘なのか、冗談なのか、演出なのか。番組内やネットの中で雰囲気を壊さない範囲で、視聴者やネット利用者に上手に分からせる工夫が必要なのではないでしょうか。
追記※2013/07/17
Wi-Fiの端末の番号のSSIDについて、日本語名を付けることができないことを記載しましたが、実際には日本語化が可能であることを確認いたしました。お詫びして訂正させていただきます。申し訳ありません。
竹内 裕人