CiPビジョン、その6 --- 中村 伊知哉

6. 21世紀の出島 

国家戦略特区として禁じられた遊びを奏でます。

竹芝地区は「国家戦略特区」として既に内閣総理大臣の認定を受けています。CiPはその具体的な構想を描き、具現化します。この際、これまで禁じられていた仕事を先導的に組み込んでいきましょう。ここしかできないこと、をやってしまいましょう。

例えば電波特区として、通信・放送融合実験ができないだろうか。著作権特区として、この場であれば蓄積・公開できるアーカイブやマーケットができないか。サイネージ特区として、屋外表示規制を解除し、区域一面を占める映像表現ができないか。ドローン特区での大規模レース、ロボット特区での自動運行、超人スポーツ特区でのサイボーグ対戦。全て実施したい。

学校じゃ禁止されるデバイスを使ったウルトラ英才クラスが開かれる。給食当番や掃除当番は自律ロボットが担当する。免許がないけどエアカーに乗っていい。海面を巨大なスクリーンにした映画祭が開かれる。等身大のガンダムが水上を飛んでいる。

投資を促す税制措置、優秀な人材を世界から惹きつけるビザの特例もあるでしょう。レバ刺し特区、カジノ特区はどうか。サンフランシスコのゲイ・パレードのようなハレ空間特区もアリかも。ビルの一角を某国に借り上げてもらい治外法権とする、なんてのはどうでしょう。

アイディアを募り、実現させましょう。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年3月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。