長島大陸アドバイザーでもある慶応義塾大学総合政策学部(SFC)の玉村雅敏先生(玉ちゃん)から、一冊の本をいただきました。
「東川スタイル~人口8000人のまちが共創する未来の価値基準(まちづくりトラベルガイド)」
◆北海道東川町(ひがしかわちょう)。
旭川市の中心部からおよそ13km、旭川空港からおよそ7kmという立地を生かして、子育て政策を充実。最近は人口減少社会にもかかわらず、移住者が増加、42年ぶりに人口が8,000人を超えたことでも注目を集めています。
『東川スタイル』は、東川の人・魅力を徹底解説。いろいろな地域のヒントになる本です。
(東川町ホームページより)
◆「写真の町」東川
「写真文化首都宣言」も格調高いのですが、『東川スタイル』では30年間にわたる地に足のついた取組が丁寧に書かれています。
「写真文化首都宣言文」
1985年、私たちは「自然」と「人」、「人」と「文化」、「人」と「人」 それぞれの出会いの中に感動が生まれる「写真の町」を宣言し、写真文化を通じて潤いと活力のある町づくりに取り組んできました。 30年にわたる「写真文化」への貢献は私たち住民の大きな誇りになっています。
私たちは「写真文化」を通じて「この小さな町で世界中の写真に出逢えるように、この小さな町で世界中の人々と触れ合えるように、この小さな町で世界中の笑顔が溢れるように」願っています。
「おいしい水」、「うまい空気」、「豊かな大地」を自慢できる素晴らしい環境を誇りにする東川町が、30年にわたる「写真文化」の積み重ね、そして地域の力を踏まえ、開拓120年の今、私たちは未来に向かって均衡ある適疎な町づくりを目指し、「写す、残す、伝える」心を大切に写真文化の中心として、写真文化と世界の人々を繋ぐ役割を担うことを決意し、ここに「写真文化首都」を宣言します。
〇豊かな暮らし方をデザインするための条例・制度
〇住民みんなで住む家を風景に。
植樹の育て方、剪定などについてみんなで語り合います。
〇役場のホームページも「写真の町 北海道上川郡東川町」。電話も「写真の町 東川町」と応対するそうです。電話をかけてきた人に「写真の町」と認識してもらうと同時に、職員たち自身の意識にも定着させます。コストがかからず簡単、かつ効果的な方法です。
「写真」という切り口が景観、まちづくり、交流・・・につながり素晴らしいですね。『東川スタイル』では、「写真の町」の30年間の歩みを様々な角度から取り上げます。
(東川町ホームページより)
そして、移住者たちの言葉。
〇「4名以上座れる席はあえてつくらない。自分たちの価値基準を守りながら、無理のない範囲で展開していきたい。」
〇「ほかのパン屋さんがうちで置いていないタイプのパンを置いてくれるので、気兼ねなく自分のスタイルに集中できます。お客様も、お店を選べた方がきっと楽しいですよね。」
〇「うちは奇をてらったりせず、当たり前のことをどれだけ深化させられるか。流行を追いかけるのではなく、もっとシンプルに、旬の食材をおいしく食べてもらいたい。」
『東川スタイル』には、混迷の時代をしなやかに生きるための知恵がつまっています。各ページの写真も魅せられるこの本。ぜひ一度手に取ってみてください。僕も改めて東川を訪れたくなりました。
<もっと知ろう!>
玉ちゃんと作りました。「ぶり奨学金」
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行動展示それだけではない「旭山動物園」
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<長島大陸ともっと関わろう!>
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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
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「公私一致」という働き方
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編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。