好調な税収入は、舛添都政の七難隠す?

音喜多 駿

こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日は慶応義塾大学の上山信一教授が主宰している、
「行政経営フォーラム」の勉強会に参加をさせていただきました。

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「改革最前線からの報告」

というテーマで、医療介護、ICT、民営化など多岐にわたる分野で
改革の実績を出してきた有識者・行政マンの方々の報告を拝聴し、
丸一日の講義があっという間に感じるほど充実した内容でした。

昼食の際は、実際に大阪府・大阪市などの政策立案に携わり、
橋下氏とともに行政改革の実績を出してきた上山先生と席を囲み、
舛添都政のお話などもさせていただいたのですが、

「やはり、改革の原動力となるのは『危機感』だ

といったお話が印象的でした。
今日の勉強会では夕張市などの例も出ていて、
やはり大きなイノベーションが起こる自治体に共通するのは「(財政的な)危機感」です。

どんなに市長やリーダーが旗を振っても、
実際に手を動かす公務員や、そこで生活する市民たちに危機感がなければ、
安易な現状維持が選択される可能性が非常に高いわけです。

東京都が国以上に保守的と言われ、改革が一向に進まない最大の理由はここにあります。
こと舛添都政になってから、「行政改革」という点での実績はほぼないと言って良いでしょう。
以前に産経新聞のコラムの中で触れましたが、

“贅沢三昧”な都市外交、“優先”する韓国人学校の設立…綻びを見せ始めた舛添知事の「暴走」
http://www.sankei.com/premium/news/160417/prm1604170013-n1.html

様々な批判を浴びながらも舛添都政が2年間、
大きな失点をしてこなかったのは、好調な都税収入によるものです。
都税収入は7年連続で増加し、今年度はバブル期以来となる7兆円を突破しました。

「必要なところに必要な予算をつける」

という答弁を議会で繰り返してきた舛添知事ですが、
それが可能なのは予算が潤沢にあったからであって、
都市外交に湯水のようにお金を使えた背景もここにあります。

しかし本来であれば、こうした好調な時こそ行政改革を推し進め、
さらに財政基盤を盤石なものにしておくことが望ましいのは言うまでもありません。
あの病的なまでの「節約金銭感覚」を持つ知事であれば、きっと実現できるはずです。

とまあ冗談(嫌味?)はさておき、
東京都政には行政改革・ムダ削減の余地が非常に多く存在します。
超少子高齢化が確実視される大都市が今後、改革の必要性を迫られることは確実です。

危機でないときにこそ、危機感を発揮して改革の旗手となる。
これこそ真のリーダーの姿ではないでしょうか。舛添知事に「今後」があるとすれば、
ぜひ行政改革で確たる結果を出されることを期待したいと思います。

今日得た知見も含めて、私はいつでも議会から最適な政策を提言していく次第です。
行政経営フォーラム運営者の皆様、本日はありがとうございました!

それでは、また明日。

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おときた駿

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 32歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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