都議会の自公連立解消が、千代田区長選に影響か

千代田区・東京駅前(写真AC)

首都の中枢・千代田区の区長選が小池都政の試金石に(写真ACより:編集部)

来年2月の千代田区長選が小池東京大改革都政の試金石になると思われていたが、ここに来て、小池さん潰しを画策しているのではないかと噂されていた都議会自民党の幹部の皆さんがゾクッとされるようなことが起きた。

週刊誌報道などによると、都議会自民党の一部幹部の方が、小池さんが支持を表明している現職区長に対抗馬を擁立しようとあれこれ根回しをされていたようだ。

しかし、昨日の公明党都議団の自民党との連立解消宣言で、公明党都議団や公明党の支持者の方々が皆、小池さんと共同歩調を取るらしいということが明らかになった。

都議団自民党の幹部の誘いに心を動かしていたのではないか、と思われている元東京都の職員の方にとって、多分寝耳に水のはずである。

千代田区で、自民党の支持者の票だけで選挙に勝ち抜くのは実に難しい。
公明党の支持者や無党派層の方々から相当の応援を得られるような状況でなければ、まず区長選挙で当選することは覚束ない。

小池バッシングが燃え盛るような状況にでもなれば別だが、小池さんに対する世間の注目は益々上がる一方だから、多少の学識があったり、テレビで名前と顔を売ったくらいではとても現職の壁を打ち崩すことは出来ない。
学識経験者は学識経験者らしく、ご自分の専門分野を大事にされた方がいい。

私は、そう思っている。

もっとも、一度ぐらいは自分で選挙をやってみたい、と思われているのならお止めはしない。

どなたにも選挙に出る自由はある。
鳥越さん状態になってしまうことは、覚悟されておいた方がいいだろうが。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。