「大手競合が既にいる」は攻めない理由にはならない

家入 一真

大手競合が既にいるということは、自分たちがこれからスタートアップでその領域を攻めるということをやめる理由にはならない。それでやめてたらアップルもLINEもメルカリもそもそも生まれてない。「大手がいるからやめた方がいい」なんてアドバイスしてくる人は、意外と身近に多いものなんだよね。

弱者としてのスタートアップの戦略は、巨人が気づかないうちに(もしくは鼻で笑われてる間に)巨人の足元に局所戦で穴を掘り続けてすっ転ばせること、逆にいうと強者としての巨人の戦略は、そうやって局所戦に持ち込んでくるスタートアップをミートして足で踏み潰し続けること。

大手競合がいることも、市場が無いことも、自分たちが信じてやるべきことを、やめるような理由には別にならないです。やるべき理由より、やめるべき理由を人はたくさん思いつく。そういった意味では戦うべき敵は自分自身なのかもね。力の無いうちは、例え竹槍しかなくてもゲリラ戦で戦い続けるしかない。農民一揆のように。


編集部より;このエントリーは、株式会社CAMPFIRE代表取締役、家入一真氏のFacebook 2017年4月9日の投稿を転載しました。