近頃全くといって映画を観る機会がなくなってしまいしたが、今作品はぜひ大画面で楽しみたい!それが”The Fate of The Furious”、邦題”ワイルド・スピード ICE BREAK”です。
米国では4月14日に公開されたものの、NY市の流行発信地ウィリアムズバーグに建つ”ナイトホーク・シネマ(Nitehawk Cinema)”で”All Fast All Furious”と題し”ワイルド・スピード”の過去全シリーズを一挙上映中。5月15日にスタートし、22日まで楽しめますよ、
日本でも大ヒット中の”ワイルド・スピード”最新作は、ご存知主人公を演じたポール・ウォーカーの死を経て新たに製作されました。ポールが出演しない作品としては、”ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT”に次いで2作目です。彼の死を悼む意味もあるのか、ナイトホーク・シネマでは、”ワイルド・スピード”第一作目の思い出の場面にちなんで”ツナ・サンドを販売しています。覚えていますか?ヒロインであるミア(ジューダナ・ブリュースター)がいつもレストランで”ツナ・サンド、パンの耳なし”を頼むポール演じるブライアンをからかうシーンがありましたよね?アメリカ人男性が魚のサンドウィッチというのは、失笑ものだからですよ。ミアに近づくブライアンを気に入らないヴィンスが男らしくバーガーとフライドポテトを食べろと怒鳴りつけ、一触即発を招いた一品でもあります。
Youtubeでいくつも確認できるように、アメリカ人にとっては印象深いシーン。
(出所;Youtube)
”ワイルド・スピード”最新作でメガホンを取ったのは、F・ゲイリー・グレイです。TLCの”ウォーターフォールズ”などミュージック・ビデオの監督して頭角を現し、日本ではサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの鬼気迫る掛け合いが光る往年の名作”交渉人(The Negotiator)”、キュートなミニで金塊奪回を狙う”ミニミニ大作戦(The Italian) ”と言えば、ご存知の方も多いのでは?シリーズ初登場にシャーリーズ・セロンが起用されたのも、”ミニミニ大作戦”の縁がきっかけだったのかもしれません。個人的には、生活苦で強盗を働かざるを得なかった黒人女性4人のクライム・サスペンス”セット・イット・オフ(Set If OFF)”がサントラも含め秀逸でしたね〜。同作品でも手に汗握るカーチェイスが繰り広げられるだけに、F・ゲイリー・グレイが”ワイルド・スピード”シリーズの監督に選ばれたのは納得です。むしろ、遅過ぎたといっても過言ではない。
8作目の北米興行成績は公開最初の5日間で5億3,990万ドルと予想レンジ3.75億〜4.4億ドルを軽く上回り、4月30日には10億ドルを突破した13作品目の記録を達成しました。ドル箱とあれば、”ワイルド・スピード”シリーズを諦めるはずはありません。9作目の公開は、2019年4月19日の予定が決まっているとか。”ワイルド・スピード”、まだまだエンジン全開でファンを、興行成績を沸かせそうです。
(カバー写真:Gothamist)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2017年5月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。