自治体発!働き方改革・オフィス改革(愛媛県西予市)

第74回地域力おっはークラブは、西予市(愛媛県)で、働き方改革・オフィス改革を強力に進められた元西予市企画財政部長の大平利幸さんにお話しいただきました。

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2014年7月に総務省から赴任した大平さん、よそ者だからこそ、市役所のさまざまな問題点に気付いたそうです。

▲上司と部下のコミュニケーションが活発ではない
▲仕事のスピードが遅い。

そこで、 上司と部下のコミュニケーションを活発にするために、
→ 部長室をなくして、大部屋で部長と部下が一緒に仕事をする。
→ 執務室の資料をできる限り減らし、部屋の中の棚をなくす。
→ チームアドレスにする。(=課のホームポジションがあり、課の全員の席がない。席に座れなかった人は、別のフリースペースに座る。毎日同じところに座らない。)加えて、ひとりで集中する集中スペース、仲間と連携しやすいチームスペース、お客様を迎えるウェルカムスペースなどを導入した。

仕事のスピードをあげるために、
→ デュアルモニターを導入して、書類を打ち出す・確認する時間を減らす。
→ タイピングコンペティションを開催する。公務員の仕事のほとんどは文書作成。タイピングの早さと伸び率で競い合い、優勝者は市長が表彰した。その結果、1年で残業代や紙代などを1,900万円相当削減したという。

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行政ではまだまだ珍しい働き方改革、オフィス改革。

その成功の秘訣は、
1)できることから、できる部署からやる。
2)最先端のオフィスに、市長などを案内。トップの意思とイメージを固める。
3)enjoy西予(せいよ)。楽しくやる。
4)守れないルール(運用)は採用しない

とのこと。 これは、多くの分野に応用できそうです。

詳しくは、西予市行財政改革日記(Facebook)をどうぞ。

<もっと知りたい!西予市働き方改革>
市役所がフリーアドレスに!(愛媛県西予市)

最先端の市役所庁舎は、建てないこと!?

全ての公務員に見てほしい!まちの未来をデザインする市役所

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<井上貴至 プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
間抜けな行政に、旬の秋刀魚を!


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2017年10月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。