トランプ米大統領が6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定すると発表しました。大使館をテルアビブからエルサレムへ移転させる方針も発表。過去の政権の路線から転換し、世界に大きな衝撃を与えています。ホワイトハウスの声明では、「長きにわたり延期されていた首都認定は、米国並びにイスラエルとパレスチナにとって最大の利益である」との見解を表明。6月5日、エルサレム再統一から50周年にあたり上院が90対0で大使館をエルサレムに移転する方針を可決した点にも、言及しています。
選挙公約の一つだったとはいえ、まさかの行動に首脳陣も声高く批判を展開。詳細は、こちらをご覧下さい。
米国でのユダヤ人の人口は世界第2位であり、ニューヨークでもゆるやかに増加をたどります。今回の決断においては、上院での可決で示されるようにアメリカ人の意思が働いていることは、留意しておくべきでしょう。政権も理解しており、国防総省のマニング報道部長は同じ日に中東諸国の公館の警備を強化すると発表していました。
(カバー写真:The White House/Flickr)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2017年12月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。