年末ジャンボとビットコイン、どちらで夢を買うのが賢明?

年末恒例のジャンボ宝くじの季節になりました。この季節に有楽町の長蛇の行列を見ると、なんだか悲しい気持ちがこみ上げてきます。

今回のジャンボ宝くじは最高当選金額が、前後賞入れて10億円らしいです。しかし、期待値を計算すると100円購入して戻ってくるのは45円程度。つまり半分以上が広告宣伝費、事務経費を差し引いて、地方自治体などの収益になっています。

宝くじを購入して億万長者になるのは、まさに「億の細道」と揶揄されるくらい可能性が低いのが現実です。

もし10,000円でジャンボ宝くじに自分の未来に夢を託すのであれば、少し勉強して仮想通貨を10,000円買って夢をみてはどうでしょうか?

仮想通貨の多くは今年大幅に価格が高騰し、「億り人」と呼ばれる億万長者が多数生まれました。

こちらも宝くじ同様、将来無価値になる可能性はゼロではありませんが、その確率は宝くじよりは低いと思います。もし、資産が減ってしまったとしても、損失のマックス1万円で、宝くじと同じです。ブロックチェーンやフィンテックといった新しい情報を勉強する機会と思えば、安い勉強代と考えることができます。

宝くじを買って、他力本願で当たるのを待っていても、そこから得られる知識や自己成長はありません。確率的に意味のない夢を追い求めるかけです。そんな夢を追いかけるのもその人の自由と言われればそれまでですが、せっかくなら自分も成長できる夢を追い求めたというのが私の考えです。

ビットフライヤーコインチェックといった大手の仮想通貨取引所を運営している会社に口座開設して、円を振り込めば、ネット上で仮想通貨を購入できます。売買を繰り返すのではなく、保有したまましばらくホールドしておくだけでも良いのです。

様々な仮想通貨に資金を投じると、それぞれの価格変動がどのような感じなのか体感するようになります。そうなると、仮想通貨の仕組みやリスクなど様々な情報に対するアンテナが立つようになって、知識を蓄えることができ、自己成長を実感するはずです。今ならまだ先行者としてのメリットもあると思います。

寒空の中、当たりが出やすい宝くじ売り場(そんなものは存在しません)に数時間行列する人と、同じ金額で仮想通貨を始める人。夢を買うならどちらでが賢明なのかは、言うまでもありません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。