元IT副大臣53歳のセカンドスクール(31)『billion dollar』発進

チーム『billion dollar』発進

2月21日~3月8日まで、卒業制作の期間となります。正に今まで習ってきた知識をフル回転させる期間。3月9日は制作発表会、そして卒業式。昼間クラスは、1チーム3~4人の3チームが編成され、僕らのチームは男子2人、女子2人。名前は「チームbillion dollar」、意味は名前のごとくです。どうせ時間と頭を使うなら、単に卒業制作の為の制作ではなく、社会課題の解決、つまりビジネスに繋がるWEBサイトを制作しようと・・・。先生からは、制作物はデータベースを使ったWEBサイト、その他の条件は得にありません、と言われています。情報共有化の為に、FacebookMessengerとFacebookでグループをつくり、体制を整えて、「チームbillion dollar」いざ、発進です。

何をテーマにして作成するか、先ず、これを決めなくては、デザインもワイヤーフレームも、ディレクションもつくれません。ざっくりと大きく分ければ、社会課題を列挙する、何をテーマにするか決める、コードを書く、発表する、という流れです。社会改題を列挙して、何をテーマとするか話し合って決めるという部分は、僕の得意分野ですが、コードを書くというのが・・・。

ホワイトボードを運び椅子を何となく並べ、先ずは社会課題の列挙から始めました。進行役を引き受けて、「生活していて、おかしいなとか、不便だなとか、嫌だなとか思う事ありすか?」と聞くと「働く環境が良くない」、「所得格差がある」、「低賃金」なるほどなるほど、「子どもの貧困も問題」色々出てくる。とにかく、社会課題と思われることを出し合ってホワイトボードに書いていきました。「他には」とたずねると「待機児童問題かな」、「女性が働きにくい」。社会課題が解決できれば、それがビジネスに繋がることを伝えながら、頭の整理をしたのです。

次は、行ったのは社会課題の中身を1つ1つ深めていく作業です。「働く環境が悪いって、具体的にどんなこと」と聞くと、「介護や子育てで働けない」、「自分のやりたい仕事が出来ない」、「がんばれない」、「能力評価があいまい」、「働く時間や場所が固定化されている」、考えられることを全て出し切ってもらいました。「がんばれないって、じゃ、どうしたらがんばれるの」と聞くと、「応援する人がいてくれたら、がんばれる気がする」、なるほど。「応援って他人からの応援、それとも自分自身へのごほうび、どっちなの」すると「両方かな」。「他人からの応援の他人って誰のこと、親、友人・・・」。

5時間にわたって社会課題ごとに話し合って、何が具体的問題で、どうすれば解決できるのか、そのための方法論は何か。それはビジネスで解決できることなのか、政治が解決すべきことなのか。ビジネスで解決すべきならば、それはWEBサービスで解決することなのか、リアスビジネスで解決すべきことなのか。内容を深く落とし込んでいきました。僕はもともと、こういうことが仕事だったので、久々に楽しいと感じる時間を過ごしましたが、他のメンバーは結構大変だったと思います。1つの事を根源まで突き詰めて考えることは、通常生活ではあまりないからです。

5時間の議論の後、WEBサービスで解決出来そうな3つのテーマに絞り込みました。その3つを同様のサービスを提供しているWEBサイトはないか、WEBに無くても、リアルビジネスでやっているところはないか。市場規模はどれくらいか。影響を及ぼす既存事業はないか。運営資金のねん出はどうするか。注意すべきポイントは何か。始める時の障壁は何が想定できるか。これらを明日までに調査して、明日の会議で、1つに絞ることを約束してチームは解散しました。エンドレスで議論したからといってよい考えが浮かぶとは限りません。あくまで決めた時間内で結論を出して、階段を1歩ずつあがっていくしかありません。さて、明日どのテーマに決まるか・・・。

 

本日のprogateランキング16位(Lv.135)

次回は「続けられる理由って・・・」


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年2月25日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。