新聞なしでもアゴラと電子ニュースで世界は分かる

八幡 和郎

拙著『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル』(ワニブックス)については、すでに別の記事でも紹介してきました。

同じ出版社からは、すでに『蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? – 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗 』 (ワニブックスPLUS新書) を新田哲史編集長が刊行されており、私の本もある意味では、その続編みたいなものです。

本書は、アゴラの記事に加筆したものも多数収録しています。といっても、私の場合、Facebookとアゴラと場合によっては夕刊フジなどを有機的に連携させています。

アゴラに書いた記事をFacebookのタイムラインでシェアして多くの人に読んでもらうように工夫もしてますし、Facebookでまず書いて、コメントを寄せていただいたのを参考にしてアゴラの記事にしたりしています。

夕刊フジの記事は、アゴラやFacebookで一度、書いた記事を要約する場合も多いですが、逆に、夕刊フジは字数が少ないので、夕刊フジに書いた記事を時間をおいてから、かなり詳しくしてアゴラなどで同じテーマを取り上げることもあります。

拙著『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル』(ワニブックス)では、アゴラの記事を中心に再整理して一冊の本にまとめました。内容は、詳しい目次を下記に付しておきますので、ご覧ください。

もちろん、アゴラの愛読者にもあらためて体系的にテーマを整理しなおしたので読んでもらいたいのですが、アゴラを知らない人には、この本を読んでもらって、毎日、こんな解説を読みたければアゴラを毎朝読むと良いと勧めていただければ幸いです。

いまや、本当に新聞もテレビも必要でなくなりました。だいたい、ニュースはYahooのHeadlineを見れば十分だし、少し掘り下げたければアゴラを見たらいいし、YahooのHeadlineがリベラル系のバイアスで歪められているのを補正もできます。

私は日課としては、朝の5時くらいから9時までは、NHK・BS放送のワールドニュースをつけっぱなしにして世界の放送局のニュースを見ています。日本人の解説がないのでフェイクでないので安心です。日本のニュースは毎時50分から10分ずつBSニュースを見たら十分です。

7時から8時までは、「キャッチ!世界のトップニュース」です。NHKのキャスターの無駄な説明が邪魔ですが、世界の動きが要領よく出てくるのは便利です。

そして、いうまでもないことですが、日刊紙は取っていません。日本経済新聞の電子版をときにみるだけです。まれに、気になる記事が出ていると分かれば、コンビニに行って買ってくるだけです。

蓮舫二重国籍事件のときも、眞子様結婚の行方にしても、新聞読んでもテレビ見てもやってませんから、なんの不便もありません。ただ、新聞紙は便利なことがあるので、家内の要望で外で新聞を買ったときにはできるだけ持ち帰るようにしています。

「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル
八幡 和郎
ワニブックス
2018-02-26

 

<目 次>

はじめに ~ 「リベラルの看板」を盗まれるな~
「リベラル」と「左翼」はどこが同じでどう違うのか
「朝日新聞的リベラル」はここが間違っている
テレビや新聞が事実をねじ曲げ、ネットが真実を伝える時代

第1章 リベラルの私が安倍首相を支持する理由

どうして自民党からリベラル派は消えたのか
本物の保守とリベラルが競う政治体制が健全
米リベラルからもも高い評価が定着した安倍首相
アメリカ共和党政権とはだいたいうまくいく自民党政権
第一次政権に比べて安倍首相の外交能力が上がった
浪人中に岸信介の証言録を熟読しその凄みを習得
私はアメリカならリベラル、欧州なら穏健左派だが

第2章 「立憲民主党」と偽リベラル

民主党のマニフェスト自体は悪くはなかった
下野後に野党らしく振る舞うことに終始した民主党
自民党の不手際だった憲法審査会が民進党に打撃
憲法学者の遊びに乗せられた岡田代表
偽リベラル派が新自由主義者の蓮舫を代表にしたお粗末な理由
森友・加計問題と小池百合子の野望
希望の党を失速させた前原氏の稚拙さ
リベラルが極左の隠れ蓑になるまでの残念な歴史
吉永小百合と偽リベラル紛争世代の心象風景
選挙の結果を尊重し公約の実現を支持するのが立憲民主主義
「自民と立憲民主」の関係は「米国とIS」に似てる?
立憲民主党は菅直人政権の反省を拒否する人たちの集まり
社民党と共産党はこれからどうなるのだろうか
かつて第九条改正を提案した枝野氏の迷走
改正が難しい憲法では柔軟な解釈は必然だ

第3章 「朝日新聞」と偽リベラル

プレビュー与党圧勝でもアンチ安倍を「国民の意思」として報道する朝日新聞
石破氏の首班指名を期待したリベラル・メディア
朝日新聞に利用されてすべてを失った石破氏
小池百合子と「大義なき解散論」の迷走
ニューヨークタイムスも嫌うトランプと安倍首相の共通点
朝日新聞が支配した東久邇内閣が戦後体制の生みの親
緒方竹虎の死で岸信介に乗り換えたCIA
緒方を失った朝日新聞は岸・佐藤・安倍を嫌い抜いた
岸の朝日新聞への怨念と引かない安倍晋三の対決
足立康史議員と朝日新聞、どちらが巨大権力か
巨大メディアが個人の表現の自由を踏みにじる
リベラル標榜するならパワハラ訴訟をするな!
偽リベラルマフィアが独占する言論空間
自衛隊を隠すNHKの姿勢に異論あり!
日本の一強政権と中国の一強政権、どちらが問題か
朝日新聞から入試問題が出題されるのは不公正だ

第4章 蓮舫氏、山尾氏、前川氏……トホホな〝自称〟リベラルたち

蓮舫氏代表辞任に思うインテリジェンスの重要さ
政治家には国家への忠誠が求められるのは当たり前
蓮舫氏の〝無責任〟立民入りで、今度は「二重党籍」
政府与党が解散総選挙に踏み切ったワケ
山尾氏・宮崎氏・今井氏の誰の不倫がいちばん悪質か
二重国籍で「代表は○」、不倫は疑惑で「幹事長は×」の不思議
ジャーナリズムの主役が大新聞からネットメディアに交代
岩盤規制の守護者としての前川喜平氏
中韓に媚びた歴史教科書は外務、文部官僚の責任
文科省は縦割り分野ごとのドンのいいなりで理念なし
「元事務次官というエリート官僚が、安倍首相に捨て身の反逆」は本当か
朝鮮学校の教育を「多様性の象徴」と誉める前川氏
世界遺産登録でも韓国の不当介入に同調

第5章 世界の常識からリベラルとは何かを考える

リベラルはアメリカとヨーロッパでは違う
公明党にも影響を与えたキリスト教民主主義
アメリカの民主党がリベラルに変わるまで
若者の間では自民党が「リベラル」、共産党が「保守」
世界の立憲民主主義はどうなっているのか
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、学者の定義の無意味さ

第6章 日本は欧米のリベラルとこう向かい合え

中国とアメリカの微妙な関係が日本に大きく影響
アメリカのリベラル派を味方につけることの重要性
日本をシンガポールのようにしてもいいのか
太平洋戦争の原因はサンフランシスコ日系移民排斥にあり
実害は少なかったが、対米感情が悪化した一連の事件
自国民へのアピールとして対外的な非礼を行う韓国の愚かさ
一度妥協してしまえば止まらない領土問題

第7章 本物のリベラル派なら納得できる憲法改正

第九条があるから日本は戦場になるリスク増大
PKO以外に自衛隊が派兵をせずに済んでいる真の理由
他国が犠牲を出す中で、お金だけでは感謝されない
日本が軍事力を持ったら他国を侵略する危険があるのか
北朝鮮の核実験にどのように対応したらいいのか
キッシンジャーの警告から北朝鮮への対応と日本の核武装を考える
温和な憲法改正を一度行ってみてはどうか
現在だって〝潜在的〟には徴兵の可能性はある

エピローグ 平成カウントダウン

第二の明治維新へ
ポスト安倍は地方浮揚のビジョンで争え
新天皇が観閲と靖国参拝をする条件を整える
社会保障の悪平等と施設依存主義を見直せ
「個人プライバシー」より「安全と効率」重視は不可避
21世紀の世界は20世紀と何が違う
中国の覇権にリベラルは立ち向かえるか