皆さんこんにちは。株式会社電力シェアリング代表の酒井直樹です。(ニックネームNick Sakai)
早いもので、アゴラに「テスラが日本の自動車・電機メーカーを破壊する日」という記事を掲載いただいてから2年が経ちました。フェイスブックで1894の「いいね」をいただき、本当に感謝です。当時は、アジア開発銀行という国際機関に勤務していたこともあり、なるべく控えめに致しておりましたが、新年度を機に顔出しをさせていただきます。と言っても、人様にご覧いただくような代物ではありませんので恥ずかしい限りですが。
さて、なんか新手の詐欺師のようなタイトルをつけてしまいましたが、結構真面目な話をさせてください。固定価格買取制度(FIT)で住宅の屋根に太陽光パネルをつけている方、またはこれからつけようと考えている方に朗報があります。FITの売電収入以外に結構な額の追加収入を得る秘策をご教示します。いや怪しいですね、我ながら。(笑)
家庭用の太陽光発電は余剰買取と言って、まず自分の家で発電した分を使ってもらって、余った分だけ、電力会社が買い取る仕組みになっています。
そうすると、自分で使った分(自家消費分)は何の対価も得られません。一所懸命、屋根に太陽光を設置して、化石燃料を使わないエコ生活を頑張って、地球温暖化の正義の味方として頑張っているのに悲しくないですか、それって?
実は、本来化石燃料を使ってCO2を排出する分をゼロエミッションで削減した価値、簡単に言えば環境価値はお金になって、それを求める人に売ることができるのです。それを、グリーン電力証書取引制度というのです。
住宅用太陽光発電を設置されているご家庭が一年で自家消費する量(つまり化石燃料を使わずにゼロエミッションで電気を使った量)は大体一軒あたり1,300kWhです。その価値はというと、市場での取引ですので簡単には言えないですが、ざっと1kWhあたり10円から15円だそうです。すると、2万円くらいを一年で獲得できるのです。繰り返しになりますが、これは電力会社に売る電気で得られる分とは別です。ちりも積もれば山となる。10年では20万円にもなります。もちろん相場の話ですのでお約束はできませんが。
ところが、厄介な問題があります。電力会社が家の壁につけているメーターは、自家消費分を計っていないので、自分で記録をとって書類を書いて申告しなければならないのです。それって、面倒くさいですよね。このIoTの時代に書類書けって、そんな御無体な。で、我々は、それをブロックチェーンを使ってほとんど自動で計測して、約定して、入金できるんじゃないかと考えています。結構真剣です。
私の夢は、太陽光で発電した電気をご近所さんで分け合う、そんな電力シェアリングの実現です。そこには、こうしたブロックチェーン技術は欠かせません。
引き続きアゴラで夢の実現の進捗状況をご報告しますので、これからもよろしくお願いいたします。
酒井 直樹 ペンネーム Nick Sakai
連絡先 naoki.sakaiアットenergysharing.jp