都議会論戦、受動喫煙防止条例は不発。児童虐待対策は独自条例制定へ

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は都議会本会議・代表質問が行われました。

相変わらずの長丁場で、聞いてるだけなのに終わった今ははヘットへとです。お昼休憩が挟まれるようになれば、だいぶ変わると思うんだけどな…。

さて、議論は多岐にわたりましたが、本日は大きな2つについてご報告。

本定例会最大の目玉である受動喫煙防止条例については、思ったほど激しい意見が出てこなかった印象です。

自民党は反対を表明したものの、他会派はおおむね賛成の意向。

懸念されていた加熱式タバコの取扱についても、都の見解や変更理由を尋ねることに留まり、新たな対応を求める意見は出ませんでした。

結局、修正案も付帯決議もないまま、賛成多数で可決されることになりそうです。

参考過去記事:
受動喫煙防止条例の弱点「加熱式タバコ(電子タバコ)」に議会は修正を加えられるのか

本件は修正案を出すなど、議会側の政策能力を示すチャンスでもあっただけに、個人的には残念に感じている面もあります。

とはいえ本条例案の成立で大きく前に進む部分もありますので、我が会派の意見は最終日の討論でしっかりと述べていきたいと思います。

一方で児童虐待防止については、すべての会派が長時間にわたって質疑で取り上げました

受動喫煙防止条例から、すっかり議論の主役はこちらに移っていたと言っても過言ではないかもしれません。

そして本件については、

・都独自の児童虐待防止条例の制定
・都庁横断の児童虐待防止プロジェクトチームの結成

を知事が表明しました。この新方針は、それなりに大きく報じられることになりそうです。

これがどこまで実効性をもたらすかどうかは不透明ですが、抜本的な対策につながる機会として捉えれば前向きなことだと思います。

児童虐待防止条例などは、議会提案でやるのも良い気はしますけど…。

いずれにせよ今後の展開にしっかりと注視し、建設的な方向に行くように働きかけていきたいと思います。

一方で、我が会派が一貫して求めてきている「警察との虐待情報の全件共有」に踏み込む会派はなく、知事も「ハイリスク案件については共有範囲を拡大する」という姿勢を崩しませんでした。

こちらについては今日の一般質問にて、私が取り上げていく予定です。

というわけでサッカーW杯の勝敗も気になりますが、今日は私の一般質問です!

時間…わずか6分ですけどね…。

・児童虐待防止について
・手話言語の普及、情報保障の推進について
・千客万来施設について

1テーマ2分で駆け抜けていきます。気合を入れて準備しましたので、よろしければぜひご注目くださいませ。

出番は18時台の後半、ネット中継もあります。

これより最終準備に取り組む次第です。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年6月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。