オウム真理教事件で死刑判決が確定していた教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚らの刑が6日朝、執行された。NHKニュースなど報道各社は、早川紀代秀、中川智正、井上嘉浩、土谷正実、遠藤誠一、新実智光の元教団幹部にも死刑が執行されたと伝えている。
一連のオウム事件では、1989年11月に、オウム問題に取り組んでいた坂本堤弁護士一家3人が殺害。その後の麻原死刑囚らの国政選挙での落選を機に教団の凶悪化が加速したとされ、1994年6月27日の松本サリン事件で8人が死亡し、約140人が負傷。1995年3月20日の地下鉄サリン事件では、死者13人、5800人以上の負傷者を出すなど未曾有のテロ事件を引き起こした。
麻原死刑囚は2006年に死刑判決が確定。今年3月、死刑囚13人のうち、7人が東京拘置所から各地の拘置所に移送され、その刑の執行時期に注目が集まっていた。