日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

井上 貴至

森下典子さんの『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を拝読。

香道は少し習ったことがありますが、茶道は継続して習ったことがないので、作者と一緒にお茶の世界を追体験することで、未知なる世界へ旅をしているような気分になりました。

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「お湯は、表面ではなく、お釜の下の方からくみなさい。」
「お茶碗の『横』からではなく、『前』から注ぎなさい」

お茶はまず『形』なのよ。先に『形』を作っておいて、その入れ物に、後から『心』が入るものなの」という先生の言葉が分からず、習い始めの頃は反発で爆発しそうになっていた作者。

5年、10年・・・と稽古を続けるうちに、ある時、バラバラだったものが一つにつながり
、ありのままの自分を受け入れていきます。

そして、10年、15年・・と経って、ある日、不意に「あぁ、そういうことだったのか」と分かるようになります。

先生は手順だけ教えて、何も教えない。教えないことで、教えようとしていた。気づく喜びを奪わなかったということに気づきます

お茶を一服いただきたくなるような本です。

もう少し知りたい!
吉藤健太朗さん(オリィ研究所代表/ロボットコミュニケーター)~折り紙がものづくりの原点~
必要だから学ぶではつまらない!知りたい・やりたい・なりたいを追求するtanQ森本佑紀さん

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年10月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。