自由党との統一会派について

1月28日から、平成最後の国会が始まります。

この30年の間に、平成5 年の細川政権の成立、そして平成21年の民主党政権の成立と、平成という時代は、二つの政権交代を見届けました。そんな平成が終わろうとしている中、日本に政権交代可能な二大政党的な仕組みが定着するのか、 それとも、自民党を中心とした政権が永遠の与党として続いていくのか、 日本政治は、今、大きな帰路に立っていると考えます。

英国のアクトン卿が言うまでもなく、権力は必ず腐敗します。だからこそ、私は、政権がときどき交代するシステムが不可欠だと信じていますし、小選挙区制度の下では、いつだって政権交代は可能だと考えていま す。ただし、そのためには、できるだけ幅広く野党勢力がまとまり、自民党に代わって政権を担い得る「もう一つの選択肢」をつくり、国民に示す必要があります。

しかしながら、現状、野党はバラバラです。そして、この野党がバラバ ラであることが、「安倍一強」を長引かせている本質的な原因であるし、 多くの国民の皆様の不満と不信の源にもなっています。

だからこそ、何が違うかではなく、何が同じかを見出しながら、塊を大きくして強い野党をつくっていかなくてはなりません。野党の小党分裂状態ほど、政権・ 与党を利することはありませんし、何より、野党各党が願っている「安倍政治を変える」ことはできません。

ただお互い顔を見合わせたまま、誰も動かなければ、現在の状態が継続するだけです。何とか今の膠着状態を打破し、強い野党の結集につなげていきたい、そんな思いを持ちながら、これまでも、各党・各会派に働 きかけを行ってきましたが、この度、自由党の小沢一郎代表と、連携強化について合意に達し、通常国会から統一会派を組むことになりました。 さらなる連携強化のため政策協議も行っていきます。

自由党に限らず、各党・各派には、それぞれに考え方や政策の違いはあります。しかし、政権交代を実現しない限り、それらの政策等も実現することもできません。不条理を正し、国民生活を守り、本当に世の中を変えていくためには、お互いが少しずつ譲りながら、共通点を見出し尊重し合うしかありません。

そのためには、野党各党が互いに切磋琢磨してそれぞれが力をつけながら、国会や選挙では力をあわせて政府・与党 に厳しく向き合っていく。今はこれしかないと思います。

そして、今回の自由党との連携強化は、あくまで、野党の大きな塊をつくるための「第一歩」です。引き継ぎ、協力が得られる政党や会派とは、 「強い野党」を作るための協議を積極的に続けていきます。

玉木代表と自由党・小沢代表が「こくみんスタジオ」で対談


編集部より:この記事は、国民民主党代表、衆議院議員・玉木雄一郎氏(香川2区)の公式ブログ 2019年1月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はたまき雄一郎ブログをご覧ください。