議員があまり出席しない特別支援学校の式典…でも社会課題解決の機会はそこに

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は、肢体不自由児が通う都立北特別支援学校・高等部の卒業式でした。


ここには初等部・中等部・高等部の3つがあり、毎年いずれかの卒業式には必ず参加させてもらっています。委員会審議の日程が立て込む時期ですが、今年もなんとか駆けつけられてよかったです。

やはり、これから社会に旅立つ高等部の卒業式が一番泣けますね…。

初等部・中等部はほとんどの生徒がそのまま上に進学するので、ある意味では環境は変わらないのですが、高等部はまさに親しんだ学び舎からの「卒業」です。

なので、先生や保護者の皆さまの感慨もひとしおでしょうし、涙なしには見られない素敵な式でした。

さて、そんな卒業式の帰り道に、障害者政策についてとても嬉しい進捗報告が。

先日、飛鳥山モノレールの障害者対応が不十分な状態になることを指摘し、北区役所に改善を申し入れておりました。

参考過去記事:
障害者のために作ったのに、混雑時には優先「されない」飛鳥山公園モノレールって…

こちらについて、北区役所から下記の通りご連絡をいただきました。


飛鳥山公園のアスカルゴの運用(混雑時)について、対応方法をご報告いたします。

1)健常者への案内として、階段やスロープの案内看板を設置いたします。
2)歩行の困難なお客様へ、「混雑時、スタッフへお声がけいただけば、優先的にご案内いたします」という内容の看板を設置するとともに、行列の最後尾のスタッフが声がけを実施します。
3)乗降口脇に歩行の困難なお客様用の待機スペースを設置いたします。

今後も、利用者のご意見を参考に、運用の見直しをしてまいります。

こちらの要望・提案をほぼ全面的に受け止めていただいた形となり、たったの5日間でここまでの改善を決定してもらえるとは、色々な陳情対応をしてきた私自身もびっくり(!)です。

勿論、運用をスタートすれば最初から完璧には行かず、「どうやって『歩行困難者』を見分けるのか」などで難しさも出てくるかと思います。そこは運用をしながら、少しずつ改善をしていけば良いのではないでしょうか。

何かと理由をつけて迅速に動かない・動けない行政部門もある中、北区役所・担当部署の迅速かつ誠意ある対応に、心より感謝をしたいと思います。

まもなく始まるお花見シーズンで、バリアフリー地域・北区が沢山の来場者にご理解いただけることを期待するばかりです。

そしてこの相談・陳情は、当事者の方から私宛にメールをもらったことがきっかけで。

沢山いる地方議員・国会議員の中から、なぜ私を選んでくださったのかというと、

「特別支援学校の入学式に出席されているのを見たから」

ということでした。以前にブログでも取り上げましたが、特別支援学校の式典には、他の都立学校催事と比べて出席する政治家が少ない傾向にあります。

(もちろんすべての議員がそうではありません。私がこれまで見てきた状況と、「政治家を見かけることが少ない」という保護者・関係者からの声を踏まえた、私の個人的な所感を述べたものです)

出席者の数とか、皆さん色々なお考えはあるのだと思いますけど、私は色々なことを自分自身が考える機会として、できるだけ出席するようにしています。

そうしたご縁から相談をいただき、今回このように一つの課題が解決されたのは、私にとっても非常に印象的な出来事になりました。

昨日の北特別支援学校の帰り際にも、「あ、音喜多さん!」と医療的ケア児の保護者の方に話しかけられ、色々なご相談をいただきました。

こうした機会に気づける社会課題に取り組み、小さなことでも少しずつ成果につなげていけるよう、引き続き尽力したいと思います。

何かお気づきのことがありましたら、お気軽にお電話やメールをいただければ幸いです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年3月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。